部活動はどのように変わるべきか
最近、部活動についての投稿が多いですが、お付き合いください。
僕が勤めている学校では、年度末反省の職員会議が開かれます。各個人が年度内に思ったことをみんなで考える会議です。めっちゃいいシステムですよね。
そこで、僕も毎年のように思ったことを議題としてと提出しているのですが、2年連続で提出したのが「部活動問題」です。
僕の立場は明確です。
「部活動をやりたい人だけで、部活運営ができるシステムに変えてほしい」
ということです。
要は、部活の技術指導をさせようとするから、一部活に1人以上の顧問を配置しないといけないのです。そうではなく、最低限の部分、「安全性の確保」という面だけで見るならば一部活に1人もいらないのです。グランドに2人、体育館に1人、文化部に1人いれば最低限は回るはずです。それを当番制にすればいいと思ってます。
何か事故があれば、全ての部活を停止して、それぞれがサポートに回れば十分に対処できるでしょう。
それに、技術指導をしたい教員は当番制を無視して毎日部活に行けばいいのです。
もし、生徒、保護者が専門の指導員を求めているならば、外部化に動けばいいのです。外部化の波は来ていますから。
大会が運営がとかいうのもおかしな発言です。だって生徒の自主的な活動なんだから、生徒に段取りさせればいいんです。その方が教育効果が高いでしょう?
何回も述べてきた通り、部活動の意義は認めます。適切に目的が設定されているのであれば教育効果が高いことも承知しております。
ですが、部活動は教師の献身で成り立っているシステムです。たしかに指導要領に部活動は教育活動として、記載されていますが、教師の超勤4項目には当てはまりません。(超勤4項目は次の4つです)
2 教育職員に対し、時間外勤務を命ずる場合は、次に掲げる業務に従事する場合であって臨時又は緊急のやむをえない必要があるときに限るものとすること。
イ 校外実習その他生徒の実習に関する業務
ロ 修学旅行その他学校の行事に関する業務
ハ 職員会議に関する業務
ニ 非常災害の場合、児童又は生徒の指導に関し緊急の措置を必要とする場合その他やむを得ない場合に必要な業務
つまり、これらの4つ以外は残業を指示できないということです。
しかし、実際はどうでしょうか?
例えば、7限授業の時は授業が終わるのが16:00です。そこから掃除してとなると部活動が始まるのは16:30ぐらいでしょうか?
ところが定時は16:40です。
残業確定です。
この確定する残業を強いているのが「部活」という問題です。
土日は特殊業務手当というものがでます。自治体にもよりますが、僕の勤めている地域では3時間以上の部活指導で2700円が上限として支給されます。
ですが、1日中部活動をするということはザラにあります。時には10時間を超える時もあります。時給換算すると270円です。最低賃金どころの騒ぎではありません。
こういう話をしていると、あり得る反論として、
「昔からそうなんだから我慢しろ」
「それを知って教師になったんだろ」
あたりが多いですかね。
笑います。
自分たちでよりよくしていこうという気がないんだから。1人1人が自分ごととして考えてないから、自分は昔にそれを経験して今は関係ないと思っているから、こんなことがまかり通っているんだと思います。
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