見出し画像

子供の眼が危ないらしい

知人に「NHKスペシャルで近視の話をしていたよ」と教えてもらった。

観たい。


まだ1週間経っていなかったので、「NHKプラス」で視聴できた。

便利なサービスだ。放送1週間以内なら見逃し配信で観ることができる。

NHKの受信料を払っていないとダメみたいだけど・・・

こうやって興味があるコンテンツを作ってくれるから、受信料払っていても何も文句はない。世間では色々言われているみたい。



私は耳も悪いが、目も悪い。

しかも片眼だけ。

左眼の視力だけが著しく悪い。

たしか0.1か0.2くらいだったと思う。視力検査で一番上の記号がぼやけて視づらかったのを覚えている。

近視で乱視だ・・・


そこに来て、右眼は1.0近く見える。

だから、裸眼で視ている世界はむちゃくちゃだ。

それでも、右眼を中心に視ていれば、一応裸眼でも生活はできる。

そのかわり、とんでもなく疲れるし、頭痛が頻回に起こる。

だから、眼鏡やコンタクトレンズでの矯正が必要だ。


私の妻も両眼近視(しかも強い近視)だ。

眼鏡かコンタクトレンズを必要としている。

長女は小5くらいから眼鏡が必要になっている。やはり近視だ。

我が家で視力が保たれているのは次女のみ・・・


私の両親は老眼は出ていたけど、常時眼鏡を必要とするタイプではなかった。

兄は私と同じく眼鏡をかけているが、弟は眼鏡を必要とはしていない。

遺伝とは違うだろうな、とは思っている。



長女の視力がこれ以上落ちないように、次女の視力ができるだけ保たれるように、というのが私の願いだ。

なので、近視の特集はぜひ観たい内容だった。


番組では、まず現状のデータを教えてくれた。

「眼軸近視」の状況になっている人が増えているそうだ。



COVID-19にまつわる自粛生活のせいか、自宅内で過ごす時間が増えている。

その結果、近くを視る眼の使い方をしている時間が増えた。

ゲーム、読書、テレビ、など細かいモノをあげるとキリがなくなりそうだが、単純に屋内で過ごすと「遠くを視る」作業はない。よほど広い家に住んでいるのでなければ。。。


近くを視る時には眼球内の水晶体の厚さを調整する。

厚さを調整して網膜に届く映像の情報を変えている。

ところが、それが追いつかなくなると、眼球のサイズが変わってくるらしい。

前後方向に眼球が伸びている状態になる。眼軸が伸びると表現していたかな。

そんな子供が増えているのだそうだ。


成人までに眼軸の長さは落ち着くらしいので、伸びていくこと自体はおかしくないのだけど、小学生にして成人の平均的な眼軸長を上回る子供が増えているのだとか。

困った問題だ。

「近視になって視えにくいだけでしょ?眼鏡とかで視えるようになるから良いじゃん。」
と、考えがちだがそうではないみたいだ。


眼軸の延長は網膜や視神経への負担になるらしい。

失明につながる緑内障の発症リスクや、網膜剥離につながるリスクが増すのだとか。

眼軸が伸びたコトだけでは痛みもないようだし、視えにくいのは眼鏡などでカバーできる。

けれど、未来に向けてじわじわ悪くなっていき、気付いた頃には取り返しがつかない。生活習慣病だわ。。。糖尿病とかといっしょ。



対策として挙げられていたのが、「3つの20」だった。

・30cm以内の距離で何かを観る時間は連続20分までにする。
・20分近くを視ていたら、20フィート(6mくらい?)離れたモノを20秒ほど視る。

長時間、近くのモノを見続けてはダメなのだ。


遠くを視ろ、と子供の頃から親に言われ続けてきたけど、その通りだったのね。。



あとは1000ルクス以上の光を浴びる時間を作ると近視の予防になるらしい。

台湾の研究みたいだ。


1000ルクス以上で2時間程度、を目安に挙げられていた。

屋内では1000ルクスの明るさを作るのは大変だ。

外に出るほかない。


だいたい、日の光を浴びると眼ばかりではなく、骨や代謝やホルモン分泌や精神的にも良いと言われる(もちろん程度にもよる)。

屋内に引きこもっていて良いことなんてないというわけか。。。反省(笑



今、この文章はPomeraで書いているのだけど、Pomeraの画面からは30cm以上離れていると思う。

そして、20分と言わず、15分くらいで軽く集中が切れるので、自然に天井の隅とかを眺めたり、窓の外を視たりしている。

身体は自然と対策を講じていたし、自分自身もそれを求めていたのだなあ。。


それを、漫画が観たいだの、動画が観たいだのと言ってスマホの画面にすると途端に眼との距離は近づいてしまう。

そして、時間は溶けるように過ぎ去ってしまう。

漫画をスマホで読む時は拡大しよう。

動画はなるべく大きな画面のデバイスを使って、眼から離して観よう。

とりあえず、スマホの文字の大きさを大きく表示されるように設定し直した。

できるだけ眼から離そう。



あとは、屋外に出る時間だ。

日陰でも1000ルクスくらいはあるらしいので、日当たり関係なくちょこちょこ外に出ようか・・・。寒いんだよなあ。


長生きする時代だから、子供の眼は大事に扱わないとよね。。。

勉強だから、遊んでいるわけじゃないから、と「近い距離を視続ける」時間が延びるのは好ましくない。

メリハリだわ。



眼鏡の矯正の仕方によっては近視を助長する場合もあるらしいし、近視は視野が狭くなっていく病にもつながる。

「視えない」という状態を後天的に持ってしまうと、鬱病や認知症につながるリスクもある。


「視えにくい」に対して、あるいは「眼鏡やコンタクトを使う状態」に対して、現代を生きる私達はなぜか寛容になってしまった。

私は小学生の頃から眼鏡をかけ始めたが、クラスで眼鏡をかける子は少なくからかわれた記憶がある。

その結果、やや視えにくいが眼鏡を手放した。(それが現在を作り出しているとは言い切れないけど、要因の1つだなあと思う)

それが、今の子達はクラスの多くの子が眼鏡をかけているから気にならない。

眼鏡をファッションアイテムのように扱っている情報も溢れている。


未来がどうなるかはわからない。

便利や娯楽と引き替えに眼が危険にさらされている。

感染拡大予防と言われて、近距離を視るように強いられている。

なんとも難しい時代を生きている。


政策を練る人たちや、制度を決める人たちや、サービスや道具を開発する人たちは、今の子供が大人になった時のあれこれを考えてくれているのだろうか?

「今が良ければそれでいい」アレコレが多く見えるのは気のせいか??

ツケは次世代が払うようにできているのか?(これは関係ないか・・・)

記事を読んでいただいて、共感していただけたらサポートをしてくださると嬉しいです。あなたからのサポートを、他の誰かに届けられるよう頑張ります。