ゆっくりでいい
LSDと聞いたとき、何を思い浮かべますか?
麻薬を思い浮かべる人もいるでしょう。
今回はトレーニングの方のLSDです。
Long-Slow-Distanceの頭文字をそれぞれとった名称だったように記憶しています。
長距離を走るためのトレーニングの1つで、わざとゆっくり走りましょう、という意味合いです。
細かい機序とかやりかたとかは、専門家とかエリートランナーやコーチ業の皆さんが発信していますので、そちらをご覧になった方が良いです。
一般ランナーに仲間入りさせてもらえるのかどうかというレベルの私の、感想レベルの話になるので、真剣なランナーの人には向かない話です。。
まず、「ゆっくりでいい」といわれたら、「ラッキー」と思いますよね。
ランニングのモチベーションはいろいろあるでしょうけど、「タイムを縮められた」、「これまでよりも長い距離を走れた」、「痩せた」などなど。
タイムや距離を気にすると、どうしても走るスピードが気になります。
ランニング時間を無限に使えるなら関係ないでしょうけど、一日の限られた時間をランニングにあてるので、同じ時間内に長く走るには速く走る必要が出てきます。
なんにせよ、記録を更新して自分を褒めてあげるために「速く走る」のは最もシンプルな方法だと思っています。
しかし、当然ですけど速く走るのはきついのです。筋肉的にも心肺機能的にも。
でも、そんなものだよ、と「きついトレーニング」は避けて通れぬもののように思っていました。
そんなとき、「初心者でもフルマラソンを完走する」みたいなテーマの雑誌だったか本だったかを見ました。15年くらい前だと思います。
その中にLSD「長い距離をゆっくり走ることで、筋肉にも持久力にも効果がある」
という言葉を見つけたのでした。
おいおいおいおい、楽して効果があったら最高じゃないか。(ゆっくり走るのは楽だと思っていたので)
そう思った私はさっそくLSDで走ってみます。細かく調べずに。単純にいつもの自分よりゆっくり走るだけです。
そうしたら。退屈で退屈で。しかも、いつものように走るのと比べると変なところが痛くなるし、やめてしまいました。
そしてLSDは気にせず、フルマラソン、ハーフマラソン、10kmレース、2kmレースなどなど、一通り走って満足したので走ること自体をやめてしまいました。
最近、走る意味を考え直して再び走るようになったのですけど、そうするとまたLSDの文字が目に入るようになりました。今度はネットの情報ですけど。
今度はちゃんと調べて、納得して取り入れてみました。結論から言えば昔の私はいい加減にやっていたわけです。
ただゆっくり走っちゃダメみたいです。
フォームをキープしながら、足の入れ替えを素早く、それでいてスピードは6分30秒〜7分/kmくらい。
そうやって走ると、意外ときつい。筋肉に効いてる。(気がする)
しかも、思ったよりゆっくりじゃない。私の「速く走る」ペースが遅すぎるのかも。普段から6分/kmくらいで走っているので。
LSDは体を長距離ランニング仕様に変えるためのトレーニングだそうです。
毛細血管を増やして、血液流入を増やし、酸素を届け、老廃物を回収する。そうすることで筋の働きを持続させ、回復も促す。
そういう狙いなのだとか。
過去の私は、崩れたフォームでたらたら走るから、変なところが痛くなったのですね。
冬になると雪が降ったり雨が降ったり、そもそも気温が2〜3度くらいの日々になるので、外を走るのもままなりません。
ジムはそもそも好きじゃないので、外で走れる間は走っておきたいと思います。
「急がなくたっていいじゃない」
「ゆっくりだっていいじゃない」
「自分のペースでいいじゃない」
人生の歩みに対してもLSDは、いいトレーニングなのかもしれません。
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