海外からのリモートワークをやってみた所感
下記の記事にもある通り、自分は今イギリスから日本の仕事をやり始めています。
リモートワーク自体はかなり一般化されてきましたが、それでも海外からのリモートは時差などもありますし、まだそこまで多くの人がチャレンジしていないかもしれませんので、その所感をお伝えしたいと思います。
海外からのリモートワークの現状
イギリスは日本との時差が8時間(サマータイム)あるんですが、今はこんな感じで働いています。
起床 :7時(日本時間15時)
仕事開始:8時(日本時間16時)
昼食 :13時(日本時間21時)
※昼食後は仕事を続けたり、日によっては外出したり
コードキャンプ は働く時間は自分で決められるのですが、それでもサービスとして営業時間を日本時間の10-19時に設定されているため、多くの人がその時間で仕事をしています。
ですので、自分と日本にいるメンバーがMTGをセットできるのは基本的に日本時間の16-19時の3時間となります。
イギリス時間では8-11時になりますので、この時間はコミュニケーションに注力し、その後の時間を作業系に当てています。
まだ1週間ですので、これから色んな問題は起きてくるかもしれませんが、メンバーの協力もあり、概ね問題なく業務を遂行できています。
この1週間で感じた海外リモートワークのメリット、デメリットを少し書いておきたいと思います。
海外リモートワークのメリット
1.コミュニケーション時間と作業時間を分けれる
これは日本でも実践されている方がいると思いますが、朝早く誰もいないオフィスにて作業をし、皆んなが出社したタイミングでMTGなどをするというような働き方が可能です。
イギリスの場合、逆になりますが朝早くからMTGなどを行い、その後の時間はあまり連絡が来なくなりますので、集中環境を作ることができます。
これは時差があることを逆手にとったメリットと言えます。
2.余暇の時間が増える
これも別に日本にいても可能ですが、時差対応のために早朝からの勤務をすることで結果的に仕事が早めに終わります。
そのため、午後からミュージカルを見に行くとか、公園に出かけるとかも可能です。
自分が住んでいるロンドン特有のメリットかもしれませんが、エンターテイメントは豊富ですし、日が暮れるのが遅い(今の時期は19時でも夕方かと思うくらい明るい)ので、午後からの時間を有意義に使えます。
3.逆に交流が増える
これは今後そうなりそうということなんですが、イギリスと日本の2拠点生活をすることで日本にいる時間に限りがあるので、逆に日本にいる内に会いましょう的な機会が増えそうです。
また、普通に日本に住んでいたら会わなかったかもしれない人でもロンドン来るときに会いましょう的な機会が増えそうな気がしています。
ある意味、ずっと同じ場所にいるわけではないという希少性が価値を高めているとも言えそうです(笑)
上記以外でも、日本以外の価値観や生活に触れることで新たな刺激を得られるのはもちろんありますし、日本にいるメンバーにもなるべく迷惑をかけないようにということで、いつも以上にクイックレスポンスを意識したりというのもあります。
海外リモートワークのデメリット
1.とはいえ、時差がある
時差があるメリットも書きますが、やはりデメリットもあります。
定例のMTGや少人数のMTGはそこまで問題ないですが、大人数でのMTGや社内勉強会などは集まりやすい時間に開催されるので、やはり参加しづらくなりますね。
私は取締役という立場でもあるので、比較的、自分でMTGのスケジュールをコントロールできますが、これがメンバーの場合は自分でコントロールは難しいでしょうし、その人のために全部16時以降にMTGセットするのは難しそうだなと思います。
その場合、超早朝勤務して日本時間に合わせるか、あるいはそこまでMTG参加が少なくても済む役割にシフトするしかないのかなと思います。
2.みんなの談笑に参加できない
これは別に海外でなくてもリモートワーク全般そうですが、オフィス内での談笑には参加できません。突発的に飲みに行くとかも、もちろんできません。
Slackでのやりとりも雑談で盛り上がることはありますが、今、オフィスとビデオ通話を繋ぎっぱなしにしており、そこから笑い声が聞こえると何を話しているんだろうと気になります(笑)
自分の場合、半分は日本にいる予定なのであれですが、フル海外だと結構寂しいかもなーとは思います。
3.日本のメンバーが自分に遠慮する?
これは今後、その可能性あるかもなーという話ですが、海外にいる自分には余計な心配を掛けさせまいと遠慮して相談しないとか、MTGに招待しないとかはありそうかなと思います。
決して遊びに来ているわけではないので(笑)、ガンガン来て欲しいところではあるんですが、もしかすると早起きさせて申し訳ないとか、日本にいるメンバーで解決しちゃおうという気持ちにさせてしまう恐れはありそうです。
結局、海外リモートワークはどうなの?
まだ1週間なので結論めいたことは言えませんし、これを言ったらそれまでな感じがありますが、やはり組織の在り方や個人の役割次第な面はかなりありそうです。
これは別に海外リモートに限った話ではありませんが、例えば時短勤務とか複業とか、通常と違った働き方をしている人に寛容である組織でないと、そもそも難しいと思います。
出来ること、出来ないことが働き方によって変わるのは仕方ないことですので、例えば、土日出勤が出来る人と出来ない人がいた場合、出来る人にそういう仕事が集中してしまうことはあると思います。
もちろん、その負担に応じて適切な報酬体系になっていることが前提ではありますが、「出来ないところはカバーし合おう」と思うか「出来ない人を排除したがるのか」で、組織としての在り方がかなり変わりそうです。
負担が増える側からすると「あいつのせいで仕事増えるわー」的なことを思ってしまうこともあるかもしれませんが、その人だって育児や介護やその他の理由で制限のある働き方になってしまう可能性があるわけです。
そんな時に同じ会社で働くのが困難になる環境よりもお互いにフォローし合える会社の方が良いですよね。
というわけで、コードキャンプ もそういう会社にしていけると良いなと思います。
今は日本にいるメンバーに負荷をかけてしまうことも多いと思いますが、その分フォローできるところは最大限やりたいなと考えています。
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