~エピソード13~チャリに轢かれて命拾い~
ワタシはカァの事、大好きやで。
だって何回も危機の時に助けて貰ってる。
ワタシがチャリに轢かれた時もそう、
カァは半狂乱になって病院に連れて行ってくれたね。
レントゲンの結果、どこも悪くなかったみたいだけど、
ワタシ自身でも大丈夫だと思った。
でもカァがまだ泣いてるし、レントゲンの結果を待つ間、ずっと心配そうに打ちひしがれてたので、ワタシはカァの気持ちが分かるのでニコッと笑って見せた。
「無事やで~大丈夫やで~安心してな~」と言う表情を見せたら、
カァはホッとしてた。
レントゲンの結果が問題なかったので、直ぐに加害者の家に行って
「今日の所は問題なさそうやったけど、3日ほど様子を診てから又来るわ!」とカァの剣幕は中々やった。
然し、怖かったわ~。
チャリの前輪で轢いて後輪でも轢いたからワタシはパニックになって車道に走ってしまった。
カァが「メグ~!」と呼んだので直ぐにカァの元に走った。
あのまま車道に行ってしまってたら即、車に轢かれてたわ。
ホンマ、命拾い。
カァ「そう言えばメ~ちゃんが自転車の前輪と後輪で轢かれた時、
メ~ちゃんは『ギャー』と叫んで車道の方に走って行ったよな。
あかん!車に轢かれる!
思い切り『メグッー!!』と叫んだら私の所に飛んで来てくれた。
直ぐに轢いた男を捕まえて、その男の家を確認しておく為に追いて行った。
その男の母親に『よくも私の犬の背中めがけてチャリで轢いてくれたな!』と、わざわざ犬めがけてチャリで轢きに行った行為に苦情を言うたが、
どうやら知恵遅れの人だという母親の説明。
そしてマイカーに乗せて動物病院へ。
半狂乱のまま運転した。
前がパトカーだったので追い抜く事が出来ず只々半狂乱。
病院でレントゲン結果を待ってる間、私は打ちひしがれてがっくりしてたら、何とメ~ちゃんが私の顔を覗き込んでニコッと笑ってる。
その顔を見て一安心したけど、犬は顔色を見るとは聞くけど正にその通り。
結果、問題なしと言う事だけど3日位は様子診る様にとのドクター談。
然し、後で急変もあるからと加害者宅には言いに行った。
3日経っても無事だったので加害者の母親には治療代を請求に行った。
加害者の母親は『お宅も繋いでなかったから病院代は半分にしてな』と
言われたが、いいけどその分、私への慰謝料貰うで!と言うたら
『払う払う』と言うて病院代は頂いた。
メミタンが笑ってくれたお陰でどこも悪くなかったんだと思えた。
ホンマにアンタはいつも精一杯笑ってくれたよな」