~エピソード16 乳がんになったよ~
胸にボタンの様な堅い物が沢山出来て、カァが不思議そうに触ったり撫でたりしてたけど心配もしてた。
病院へ行ったら「乳がん」と言われたよ。平成19年の事やった。
以前、チャリで轢かれた時もここのクリニックに来たし、それ以外でも来てるから別に不安や怖さはないよ。
ワタシは手術の為、預けられるのでカァは一旦帰宅したよ。
そして胸から腹まで切開して縫い合わせて皮膚を引っ張ったので乳首が
なくなったよね。
「乳首の1つや10個なんか消えてもいいやんね、メ~ちゃん!
メ~はどの様になっても賢くて可愛いからね~」とカァが言うてくれたし、ワタシも全然気にしないよ。
平成11年にカァと出会って9年目。
オスにも興味ないし、あるのはカァだけ。
ヒート(発情期)が来て散歩に行ってもオスの子の所に寄って行かないよ。
いつもカァの後を目で追ってるワタシ。
カァの友人がうちに遊びに来て言うには、「メグちゃんはいつもママの後を目で追ってるね」との事。
確かに散歩には行きたいけど、公園に行っても走り回ることもなく、
カァから離れないよな、ワタシは。
カァには従順だから寝る前には、カァが「歯~」と言うたらカァの所に飛んで行って口を開ける。
カァは歯を磨いてくれる。
ワタシって神経質だから磨くと気持ちいい~
カァ「メグミンは2,2キロのチビで、その分、頭も小さい。
でも小さい脳みそで良く気が廻るし賢い子やわ。
物事が良く解ってるのか、病院で一人預けられても不安がらないし
後追いもしない。
手術が終わる頃、迎えに行くと麻酔が半分残ってるので抱っこして車に乗せた。
助手席でも安心した様にじっと横になってたね。
信頼もしてくれてるのか、ホンマに躾のええ子やわ。
抜糸の日まで少しでも気になるとクリニックに連れて行ったけど、日にち薬の様に回復していったのでホンマに良かった良かった。
この子には永く生きて貰いたい。
そして当時の先生、有難うございます」