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【感情デザイン】感情に振り回されない
皆さま、こんにちは!
本当はもっと冷静でいたい。
本当はこんなにイライラしていたくない。
今回はそんなあなたにお伝えしていきます✨
1.感情に振り回される
人は感情に振り回されてしまいます。
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イライラしたい。悲しみたい。
本当にそう思っている人は当然いないと思います。
本当は怒りたくない。
本当は早く前を向きたい。
しかし、実際生活していると、
思い通りに動いてくれない部下にイライラしたり、
言う事を聞かないから優しく諭しているのに、
さらにわがままを子どもが言い始めたりと、
フラストレーションがどうしても溜まってしまう状況が押し寄せてきます。
そんな感情のジェットコースターに巻き込まれてしまうと、
疲れ切ってしまいますよね。
そんな毎日を変えたい。
どうすればいいでしょうか?
2.自分の感情を理解する
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そもそもなぜ感情に振り回されてしまうのでしょうか?
その代表的な原因は大きく2つに分かれます。
1つ目は、
どうしたって変えられないことへのフラストレーションです。
この世には変えられるものと変えられないものが2つずつあります。
変えられないものは過去と他人。
変えられるものは自分と未来です。
感情に振り回されてしまう人の多くは
この変えられないものばかりに固執してしまうんです。
渋滞や家庭環境なんかは代表的ですね。
そして2つ目が、
自己認識と表現の不足です。
怒りという感情は、実に複雑な形をしています。
その怒りを1本ずつ紐解いてあげると、
その奥には想像もつかないほどの感情が顔を出せずにうずくまっています。
失敗してしまうかもしれないという不安、
それを言わないでほしいという羞恥心、
弱い心をさらけ出したくないという自己防衛、
裏切られたかもしれないという猜疑心・・・。
それらの不安感情がピークに達すると
”怒り”という仮面を被って、表面化するわけです。
つまり、常に怒っているのではなく、
様々な不安感情を”怒り”という表現で伝えているという事です。
これは無意識のうちに怒ってしまっている場合や、
怒り以外の表現の伝え方が分からない場合、
怒り以外の伝え方をできなくなっている場合などがあります。
まずは変えられないものがあること、
怒りの底には別の不安感情が影響されていることを認識しておきましょう。
3.自分の感情の動きを知る
その上で、自分の感情の動きを正確にとらえることもまた重要です。
ダニエル・カーネマンという行動経済学者が提唱していますが、
人間には第一システム、第二システムというものが備わっています。
第一システムは約1秒後にくる「早い思考」で
第二システムは約7秒後にくる「遅い思考」です。
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例えば、チームの誰かがミスをして、
そのせいで自分が怒られた時にこちらも怒りを覚えたとしましょう。
理不尽に「叱られてすぐにイラっとした。」
これが第一システムです。
それに対し、
「叱られて納得はいかないが、連帯責任の大切さを考えて言ってくれているのだろうと考え、前向きに受け止める」
これが第二システムです。
第一システムは直感的、本能的のまま伝えてしまい、
つい反応してしまったり、反論してしまったりしてしまいます。
第一システムは思考速度は早いですが、
直感的で誤情報に騙されたり、
バイアスがかかったりしやすいという性質を持っています。
そのため、その発言や行動の真意やそこに至るまでの文脈、
自分が相手に持つ人物像の影響を考えずに結論を出してしまいます。
そうすると望まない方向に物事が進んでしまうことが多くあります。
それを防ぐために第二システムを経て行動することを意識してみましょう。第二システムは理性的で熟慮システムとも言われます。
論理的、統計的な思考が得意なため、
判断ミスを第一システムよりもしにくいです。
ただし、第二システムは意識しないと働きません。
また、第一システムで反応してしまうことを
意識的に抑える必要があるため、多くのエネルギーを消費します。
そのため、毎回意識的に第一システムを抑えて、
なぜその思考・感情が生まれているかを分析し、
どのように伝えることが効果的かを考えていたら、
疲弊してしまい続かないですよね。
ではどうしたらいいかというと、
この思考を習慣化することが継続のコツです。
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毎回意識的に行うのではなく、自然に第二システムで判断できる。
その状態を作れたらとても楽です。
そのためにまずは、
人間には第一システム第二システムが存在し、
つい第一システムで行動してしまいがちである。
このことを自覚した上で、
まずは意識して第二システムで判断することを繰り返してみましょう。
意識的な思考を繰り返していくことで
無意識にできるようになっていきます。
第一システム第二システムの話をすると
よく言っていただくことがあります。
「第一システムではなく第二システムで判断するようにして怒らないようにします!」
よく勘違いが起きやすいのが
怒らないようにしようと捉えてしまうことです。
怒らないという事も間違いではないですし、良いことだと思います。
ただ私が伝えたいのは、
「自分が望んだ状態に効果的な行動をしよう」という事なのです。
ここは相手のために叱るべきである。
それを望むのであれば、その選択をすべきですし、
そういった意味でも、感情を”コントロールする”のではなく、
感情を”デザインする”と表現しています。
4.感情をデザインする
改めて、感情に振り回されない為のプロセスを振り返ってみましょう。
感情を意識的にデザインする為に必要な事は
①変えられないものと変えられるものの線引きをする
②第一システムで怒るのではなく、
いったん止まってイライラの原因になっている感情を分析する
③怒りとして伝えることが効果的か判断して第二システムで伝える
の3段階を1つ1つクリアしていきましょう。
ただ、もちろん常にこれができる人はいませんし、
できる人がずっとできるわけではありません。
時間がたてばついイライラしやすくなってしまいます。
だからこそ感情デザインのトレーニングが必要な訳です。
ついイライラしてしまうという方は、
ぜひこの記事をまた読みに来てください。
本格的に取り入れたい方は是非感情デザインを学んでみて下さい✨