「科学的な適職」BOOKlog#003
ひとこと感想
カバーにかかっている幅広帯がDaiGoさんすぎて、DaiGo本だと思っていたのは内緒。以上。嘘。何かこう、「キャリア」に理想イメージや、スゴイものというコンプレックス的なものを感じている人にこそ、お勧め。
書誌情報
「4021の研究データが導き出す 科学的な適職」
著者:鈴木 祐
発売:2019/12/13
価格:1,386円
媒体:Amazon Kindle
※Kindle Unlimited対象本(2021年2月現在)
[key word] #キャリア #フレームワーク #自己分析 #転職活動 #適職探し #キャリア形成 #仕事論 #幸せとは
pick up essence
仕事選びにおける7つの大罪
〈大罪1〉 好きを仕事にする
〈大罪2〉 給料の多さで選ぶ
〈大罪3〉 業界や職種で選ぶ
〈大罪4〉 仕事の楽さで選ぶ
〈大罪5〉 性格テストで選ぶ
〈大罪6〉 直感で選ぶ
〈大罪7〉 適性に合った仕事を求める
サイエンスライターの人が「常識」みたいになっている診断テストや、トレンドのキャリア視点について、科学的に根拠なし!を解説してくれる。その上で、「まだ科学的に意味がありそう」なフレームワークや分析方法を教えてくれる一冊。
ワークブックとして活用するもよし、科学解説の雑学読み物として楽しむこともよし。
ねこ's memo
●9万部突破のベストセラー
キャリア論とは、幸福論である。
つまりは、「自分」を知ること。
自分を知るとは、自分の軸を自覚すること。
●誤認の罠
バイアスによる誤認や錯覚を客観的に自己点検できるワーク。
「時間操作系」と「視点操作系」の2つが解説されていて、特に「視点操作系」は面白いと感じた。脳内客観癖が弱い人には凄まじく効果的なんじゃないかな。
●科学で幻想斬り
何より、“キャリアの幻想”を「7つの大罪」という括りで整理してくれていて、「好きを仕事に」14年間生きてきて、転職を決意した自分は「だよね」感強い。いや、実際は幸せだったけど、健康を害した後、突然、「このまま無理をしていたら、何もかもが憎くなる可能性」の恐怖に堕ちたので。
●個人的見解です
結局は、「宿命」や「使命感」を前提価値観や世界観に強く持っている人、人生のかなり早い段階で「それ」に巡り合った人、突出した天賦のナニカが市場・時代とマッチした人以外は、おそらく、人間論として(人格やモラロジー、哲学的に)真摯に生きること=キャリアなんじゃないか。