おすすめnote詩「青の呼吸」
全体は三連構成になっているのではないでしょうか。朝方、思いかけず目が覚めて、そのまま海を見に行った時の出来事を詩にしているのかなと思いました。
一連目。「起きかけの目覚まし時計」の文章に惹かれました。面白いです。もし目覚まし時計と言うものが、音を鳴らしている時が目を覚ましている状態なのであれば、それ以外の時はほぼ寝ている、という事であり、言い換えると「起きかけ」になるのかもしれません。
二連目。ここまで読んで、自分の言語感覚だと「少年」というキーワードが頭に浮かびました。「ぽつり」「砂浜が駄々をこねる」「ここいら一帯で一番大きい」など、個人的には「少年」を思い起こさせる言葉たちです。「私は大きくなっていた/巨木の様に」は語順が変えられていて強調を意図されてるのではと思いました。
三連目。「私は大きい/私は呼吸する」がとても力強い印象を受けます。シンプルなだけに真っ直ぐに伝わってきました。そして「海の様にとても青い呼吸」で、そうか海の呼吸は青いのか、と納得させられました。こういうところ、詩っていいな、と思います。
もう少しだけこだわってみたい。海。寄せては返す波の動き、あるいは、少し沖に出れば「深呼吸」のように上下する水深、それはリズム、海の呼吸であるかもしれない。そうして海の様に呼吸しているとき、私たちは「青い呼吸」をするのだろうなあ。
自分は早朝に散歩をする習慣があります。日の出を見ながら歩いていると、いつも特別な気持ちになります。「私は大きくなっていた」そうそう、そんな感じになります。
今日のメモ ↓
夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。