おすすめnote詩「梅雨待ちと風のメモリー」

今回はこちらの詩の感想を勝手に書かせて頂きました。ありがとうございます。


人との思い出、記憶、って不思議。過ごした期間が長かったとしても、どうして思い出や記憶は瞬間的なものなの?でもたとえそれが瞬間的なものだとしても、その時間的な短さと感情の深さは比例しない。もし、瞬間をすべてつなぎ合わせることが出来たら一体何が見えて来るだろう。そこに意味を見いだすことは、きっと野暮だろうな。


さて詩の構成について自分なりに解析したことを書いていきたいと思います。


①詩の構成
自由詩かと思われます。全体は五連構成。この詩の核は四連目だと思いました。

「あの人」からポストカードが届いた。その一瞬に記憶が「流れ星」のように蘇った。もちろん、「あの人」からの便りは大切な出来事だと思うのですが、その刹那なの不可思議さ。その瞬間から発想を得た詩だと思い読みました。


②色彩と香り
一連目に仕掛けがあると思ってます。「ラベンダー色に染まる空は/梅雨待ちの夕暮れ」ここで、色彩と香りに包まれて、詩の世界に没入していくようになっています。この「香り」を一連目に感じさせることが最終連の「ふとあの人の香りがした」で回収されているのだと思いました。「ラベンダー」の香りに「あの人の香り」が混じることで、より香りに強い印象を与えているのだと思います。



梅雨と真夏日が過ぎました。すっかり秋の気配。一年が終わりに向かう時期。私に訪れる刹那の感情をきちんと拾っていこう、そう思いました。


今日のメモ ↓

夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。