おすすめnote詩『陶と椿』19

今回はこちらの詩の感想を勝手に書かせて頂きました。ありがとうございます。


交わりの後を描写している詩なのかな、と思いました。どことなく二人の関係性が仄めかされているような気がします。それはひと言で表現されるようなものではなくて、今回の詩のように、幾つもの連を並べることによってでしか浮かびあがらない、行間のような淡い感情なのだと思いました。


前半部。「部屋の中が白く霞んで/ここには現実しかない」「取って付けたような言葉」4連目の「置き手紙」以降の文章から、関係が長いながらも、終わりのはじまりのような印象を受けました。後半部、二人の指の描写からは慈しみのようなものを感じますし、一方で細部を見つめる冷静な目線も感じます。


今回の詩から気がついたこと。


①改行
改行というものは面白いものだと改めて感じました。連と連の間には、文章的な意味の繋がりがなくてもいい。むしろ、その拡がりが広ければ広いほど、そこから生まれてくる意味がきっとある。その拡がりが生みだした意味によって、各連は役割を与えられているのかもしれません。


いずれにしても、この「改行」という空白が生みだす意味を意識して詩作をすることは、創作の幅を拡げる一手になるのだと思います。


今日のメモ↓

夢は詩のコンテストを主催することです。サポート頂けましたら運営資金に使用させて頂きます。優勝者の詩は例えば新聞広告の全面で発表する、などを夢見てます。ですが当面はインタビュー時のコーヒー代。謝礼等に使用させて頂きます。