おすすめnote詩「底なしの春」
今回はこちらの詩の感想を勝手に書かせて頂きました。ありがとうございます。
今回はとても短い詩です。とにかく題名に惹かれました。「底なしの春」何回読んでも良いです。そして最終行の「底なしの春を待っている」。なんというか、「底なしの春」が表現しようとしている「春」の意味というより、とにかくこの言葉の組合せが美しすぎます。
さて、この詩から気づいた点です。
①リズム
今回の詩はとにかくリズムだと思いました。冒頭からの4行、「流行りの」「北の」「箪笥の」「まだこの世に」と「の」の位置が統一されてます。また「~もの」と文章が終わるところも統一されています。読んでいてリズムがあります。
また他の工夫もあるのだと思いました。冒頭からの3行に対して、4行目に意外性のある「もの」が配置されてます。ここには思考のリズムがあります。最初の3つで脳が慣れたところに意外性のある4つ目です。
「どれもこれも」の使い方も上手だなと感じました。ここもやはりリズムへのこだわり、読者がどう読むのかを意識されているのだと読みました。
そして最終行の「底なしの春を待っている」においても「の」が使用されていて、最後までテンポよく読んでいけます。
「底なしの春」を感じられるのなら、薄暗い部屋でいつまでも待つ「もの」になってみたい、そんなことを思いました。
今日のメモ↓
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