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クリティカルパスって何?

:ねえ、クリティカルパスって知ってる?なんか、ジャングルを探検する道みたいな感じ?

:ふふ、それは違うわね。クリティカルパスは、プロジェクト管理で重要な概念なの。プロジェクトの最短完了時間を決めるために必要な一連の重要なタスクのことよ。

:あー、なんだか難しそうだね。探検の方が簡単かも。

:まあ、確かに一見複雑に見えるかもしれないけど、理解すればとても役立つわよ。プロジェクトが遅延しないようにするための手法なの。

:なるほど。でも、どうやってそのクリティカルなパスを見つけるの?

:それにはまず、プロジェクトの全タスクをリストアップして、それぞれのタスクの所要時間を見積もるのよ。そして、それらのタスクの依存関係を図にするの。

:タスクの依存関係って?

:例えば、Aのタスクが終わらないとBのタスクが始められない、といった関係のことよ。これを視覚化するために、ガントチャートやネットワーク図を使うの。

:へえ、ガントチャートは見たことあるかも。でも、ネットワーク図って何?

:ネットワーク図は、タスク同士の関係を示す図で、タスクをノード(点)として描き、それらを矢印で結んで依存関係を表すのよ。これを使うと、どのタスクが遅れると全体に影響が出るかがわかるの。

:ふーん、でも具体的にどうやってクリティカルパスを見つけるの?

:まず、各タスクの開始と終了の最早(最も早い)時間と最遅(最も遅い)時間を計算するの。そして、全タスクの中で最も余裕がない、つまり最早と最遅の時間が同じタスクの連なりがクリティカルパスになるの。

:なるほど、それでそのパスを見つけると何がいいの?

:クリティカルパスを見つけることで、どのタスクを重点的に管理するべきかがわかるの。これにより、プロジェクトの遅延を防ぎ、効率的に進められるわ。

:なんか、一番重要な道筋を見つけるってことだね。でも、それって全部手作業でやるの?

:昔は手作業でやることもあったけど、今は専用のソフトウェアがあるわ。Microsoft ProjectやTrello、Asanaなんかがよく使われているわね。

:そのソフトを使えば、簡単にクリティカルパスが見つかるってこと?

:ええ、ソフトウェアを使えば、タスクの入力と依存関係を設定するだけで自動的にクリティカルパスを計算してくれるの。とても便利よ。

:それは便利だね。でも、例えば小さなプロジェクトでも使うべきなの?

:もちろんよ。小さなプロジェクトでもクリティカルパスを把握することで、効率的に進められるし、リスク管理もできるわ。特に納期が厳しい場合は必須ね。

:うーん、でも実際にどうやって使うのか、まだイメージがわかないな。例えば、うちのチームで新しい商品を開発する場合、どうすればいいの?

:じゃあ、具体的な例で説明するわね。まず、商品の企画、デザイン、試作、テスト、製造、マーケティングという主要なタスクをリストアップするわ。そして、それぞれのタスクの所要時間と依存関係を決めるの。

:うん、それで?

:例えば、デザインが終わらないと試作に入れないし、試作が終わらないとテストができないわね。この依存関係をネットワーク図にして、各タスクの最早開始日と最遅終了日を計算するの。

:なるほど、それでクリティカルパスがわかるんだ。でも、途中で変更があったらどうするの?

:変更があった場合は、すぐにその影響を再計算するのが重要よ。これもソフトウェアを使えば簡単にできるわ。リアルタイムで進捗を管理できるから、変更にも柔軟に対応できるの。

:そうか、それなら安心だね。でも、クリティカルパスがわかっても、実際にうまく進まないこともあるんじゃない?

:ええ、もちろんそういうこともあるわ。だからこそ、定期的なミーティングや進捗確認が大切なの。クリティカルパスに沿って進んでいるかを常にチェックして、問題があれば早めに対処するのよ。

:わかった!じゃあ、まずはチームでクリティカルパスを見つけるところから始めてみるよ。具体的なタスクを洗い出して、依存関係を考えるんだね。

:その通りよ。最初は大変かもしれないけど、慣れればスムーズにできるようになるわ。プロジェクトの成功率も格段に上がるから、ぜひ取り入れてみて。

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