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就活体験談〜日本の就活に見るジェンダーギャップ〜

 #YCPライターのJuliyです。私はキャリアの中で2回ほど新卒採用枠で就職活動をしました。また理系出身でありながら、大小合わせて通算約100社にエントリーした経験があります。理系新卒採用の場合ですと、中央値は6〜10社と言われているのでかなりたくさんの経験を積むことができたのではと思い、その中で感じたジェンダーギャップ由来の苦労をここで紹介してみようと思います。(※1)みなさんもいつか就職活動をすることかと思うので、よかったら勉強の息抜きに読んでみてください。

本記事はこんな方々に読んでもらえたら嬉しいです!

  • これから受験をする女子中高生

  • 女子受験生のお父さま・お母さま

  • 大学1-2年生の就活ビギナー

  • 大学の就職活動推進課で働くみなさま


一般的な就職活動


「一般的な」と銘打ったものの、就職活動は十人十色のプロセスを経るためここで書きつくすことは難しいかもしれません。事実、私の知っている限りでも

  1. 大学3年生の夏休み期間に行われたインターンシップ先の企業からスカウトされて翌々年に大手自動車メーカーで働きだす

  2. 学生起業家として大学在学中に会社を設立したのちに、その運営の中で知り合った会社に就職する

  3. 友人がスタートアップ企業を始めるときの創立メンバーとして選ばれる

などなどの話を聞いたことがあります。その中でも今回は日本の4年制大学の多くの方々が通るプロセスや準備項目を簡単にご紹介します。

1. 就職活動の開始時期
一般的には、大学3年生の秋から4年生の初めにかけて就職活動を始めることが多いです。ただし、早めに準備を始めることで、より多くの選択肢を持つことができます。リクナビやマイナビなどのエージェントサービスに登録して本格的な就職活動を始めます。
2. 自己分析
まずは、自分自身を知ることが大切です。自分の強みや弱み、興味や価値観を理解することで、どのような仕事が自分に合っているかを見つける手助けになります。
3. 企業分析
次に、興味のある企業や業界について調べます。企業の理念や文化、業績、将来性などを理解することで、自分に合った企業を見つけることができます。
4. エントリーシートの作成
企業に応募する際には、エントリーシート(履歴書や志望動機書)を提出します。ここでは、自分の経験やスキルをアピールすることが重要です。
5. 面接対策
面接は就職活動の重要なステップです。模擬面接を行ったり、よくある質問に対する回答を準備したりすることで、自信を持って面接に臨むことができます。

文系と理系の違いについても簡単に紹介します。想像通り、学部に沿った就職先を選択する方も多くいますが、最近では未経験でもIT業界への挑戦や、理系出身者が商社やコンサルティング会社に入社する例もよく聞きます。日本企業ではポテンシャル採用が多いため、大学の4年間を通じて夢が変化しても就職活動で新しい挑戦をすることが可能である印象が強いです。

文系
主な専攻: 経済学、文学、法学、社会学など
就職先: 金融、コンサルティング、広告、教育など
特徴: コミュニケーション能力や分析力が求められることが多い

理系
主な専攻: 工学、理学、医学、情報科学など
就職先: 製造業、IT、医療、研究開発など
特徴: 専門知識や技術力が求められることが多い

東大生の就職活動と実績
最後に簡単に、東京大学(東大)の学生の就職活動をまとめます。東大生は国内外のトップ企業や研究機関に就職することが多いです。以下に、東大生の主な就職先をいくつか挙げてみます。

東大生の主な就職先
国内企業: トヨタ、ソニー、三菱商事、野村證券など
外資系企業: グーグル、マッキンゼー、ゴールドマン・サックスなど
研究機関: 理化学研究所、国立研究開発法人など

東大生は、高い学力と専門知識を持っている人が多いため、幅広い分野で活躍しています。(※2)

私自身の就職活動

 上述の通り、私は理系出身でありながら100社弱の会社にエントリーした経験があり、その体験談を共有したいと思います。
 当時、売り手市場(学生が就職しやすい市場環境)が整っていたので、私は本当に幅広い業界を見て就職活動していました。具体的には
・製造業
・IT業界
・航空業界
・商社
などはそれぞれ少なくとも5社以上エントリーをし、実際にエントリーシートを作成し、グループディスカッション(GD)や一次面接まで進みました。のちに、面接日が被ってしまい、泣く泣く断念した会社もかなりの数ありました。またエントリーシートを提出後に書類審査で落とされた経験は 1/100社という、かなりの好成績で就職活動を進められていたと思います。

 しかし、エントリーシートを提出後の会社紹介兼一次面接の会場で性別を理由に入室できない日も何度かありました。特に工場を持つメーカーや建設業では暗黙の了解として女性は受け入れられないことがあるということを、このときはじめて理解しました。また受付係の方は「あなたのためを思ってお伝えしますが…」と配慮として入室のお断りを伝えられることが大半で、性差別ではないことを強調されました。


社会に根付く性差別

 この経験から私はいまだにこの社会が強いジェンダーバイアスに囚われていることを学びました。また多くの方は、その性差別を性差別として理解しておらず、不文律のルールであると理解しているのではないかと推測しました。そしてこの無意識の女性排除ルールを破るためには、どうにかその業界への女性進出を進めることが必須であると今は信じています。


海外の就職活動との違い

なお、アメリカやイギリスではこの問題を解決するために履歴書には性別を記載しないというマナーがあります。これによって、「新入社員が意図せずにみんな女の子になった」という報告事例もネット上で散見されました。もちろん、賛否両論ある話ではありますが、そういったジェンダーバイアスを除き、より有能な人材をリクルーティングできるこのようなやり方もあるとこの記事を読んだ方には知っておいていただけたら嬉しいです。

↓日本の履歴書(※3)

↓アメリカの履歴書

出典

  1. データで見る理系の就職活動【2023卒】、理系ナビ、【2023卒】 データで見る理系の就職活動|理系ナビ就活ガイド (rikeinavi.com)、アクセス:2024年9月8日

  2. 「有名企業への就職に強い大学」トップ200校、東洋経済online、「有名企業への就職に強い大学」トップ200校 早慶、東大、京大などの就職者が多い企業は? | 本当に強い大学 | 東洋経済オンライン (toyokeizai.net)、アクセス:2024年9月8日

履歴書の無料素材テンプレート(エクセル)、ひな形ジャーナル、履歴書の無料素材テンプレート(エクセル) | 無料テンプレート(Mac・Windows)『ひな形ジャーナル』  (hinagata-journal.com)、アクセス:2024年9月11日

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