NPO法人 #YourChoiceProject

「地方女子学生を取り巻く、進路選択上のジェンダーギャップ」解消をめざす、東京大学を拠点とした学生団体 | 令和6年度東京大学総長賞 | 第2回Policy Pitch最優秀提言賞 | ご寄付はこちらから:https://yourchoiceproject.com/donation

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県人寮への女子学生受け入れに関する実態調査レポート【2024年度調査結果】

サマリー首都圏に県人寮を設置する35自治体のうち、およそ半数が男子学生専用の寮しか設置しておらず、52県人寮のおよそ6割が男子学生専用寮で占められています。これは深刻な男女間格差だと言えます。 特定非営利活動法人#YourChoiceProjectは、男子学生専用寮しか持たない17自治体・24舎に対してアンケート調査を行い、女子学生受け入れに関する議論の進捗状況や受け入れのハードルを明らかにしました。 県人寮一覧表はこちら 調査概要対象:首都圏に設置されている県人寮52

    • 「女子学生」か「女性学生」か__日本語のジェンダーについて考察してみる

      文責:たけ ※今回はいつもの記事とは少し違った文章で記事を書いてみようと思います。  きっかけは、去年(=2023年)の11月下旬に行われた#YourChoiceProject2周年記念のイベントでした。 そのイベントには東大の教授の方も一人お呼びしたのですが、その先生がイベント内で登壇なさった際、このようなことを仰いました。 「これからは『女子学生』という言葉ではなく、『女性学生』という言葉を使うようにしてほしいです。彼女らはすでに大人です。」 ※一年前の私の記憶か

      • 「東大の推薦」ってなに? 意外と知られていない「学校推薦型選抜」について詳しく解説

        はじめまして。ライターのりんごです。 今回は、2024年度の東京大学学校推薦型選抜で入学した私が、東京大学の学校推薦型選抜を、一般的な指定校推薦、一般入試などと比較しながら、東京大学の学校推薦型選抜に対する解像度を上げていきたいと思っております。 はじめに、簡単に自己紹介をします。私は、2024年度の学校推薦型選抜で法学部に入学しました。出身は、東京都内の中堅私立女子校です。高校時代は、フェミニズムに関心を持ち、男子校で生理について出張授業をする活動を主に行っていました。現

        • 大手メーカー研究職から独立起業、東大理系を卒業した加藤志穂さんのキャリア

          #YourChoiceProjectでは、地方女子高校生に対してキャリアのロールモデルの多様性を示すために、東大OGをはじめとする社会人の話を聞くキャリア講座なども行っています。本記事も同様に、卒業生のキャリアについての話から、彼女たちがどういった進路を辿り、どのような思いでその道に進んだのかなどを知ることで、「こんなキャリア設計もあったのか」と感じてもらえるきっかけとなれば嬉しいです。今回は、2024年に子どものためのヘルスケアブランド「GROWNIQUE(グロウニーク)」

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        県人寮への女子学生受け入れに関する実態調査レポート【2024年度調査結果】

          「地方女子」の当事者とは?~浪人座談会を勝手に振り返る~

          こんにちは。ライターのおりがみです。この記事は、筆者が浪人座談会(前編:「意外とある『浪人してよかったこと』」・後編「浪人して身についたことは?」)を経て考えたこと・普段感じていることを紹介する記事となっています。こちらの記事を読んでいなくても問題ないですが、もしよろしければ併せてご覧ください。 さて、私は浪人座談会・後編の「周囲の浪人許容度について」にて、印象に残った言葉があります。 私は浪人させてもらえた側なので、「女子だから苦労した」というわけではないです。そういう

          「地方女子」の当事者とは?~浪人座談会を勝手に振り返る~

          【東大学生寮】目白台インターナショナルビレッジを入居者が徹底レポ!

          はじめに  みなさんこんにちは! #YourChoiceProjectライターのシータと申します。初めての記事なのでつたないところもあるかと思いますが、お付き合いいただけますと幸いです。  さて、大学進学のために実家を離れる際の大きな障壁の1つとして、住居の問題があるのではないでしょうか。一人暮らしにするのか、寮にするのか。食事はどうするのか、洗濯・掃除はできるのか、安全面は大丈夫なのか……。実家を離れる本人はもちろんのこと、送り出す側の保護者の方も心配になりますよね。  今

          【東大学生寮】目白台インターナショナルビレッジを入居者が徹底レポ!

          就活体験談〜日本の就活に見るジェンダーギャップ〜

           #YCPライターのJuliyです。私はキャリアの中で2回ほど新卒採用枠で就職活動をしました。また理系出身でありながら、大小合わせて通算約100社にエントリーした経験があります。理系新卒採用の場合ですと、中央値は6〜10社と言われているのでかなりたくさんの経験を積むことができたのではと思い、その中で感じたジェンダーギャップ由来の苦労をここで紹介してみようと思います。(※1)みなさんもいつか就職活動をすることかと思うので、よかったら勉強の息抜きに読んでみてください。 本記事は

          就活体験談〜日本の就活に見るジェンダーギャップ〜

          近年増えている「女子枠」は本当に逆差別?

          皆さんこんにちは。#YourChoiceProject ライターの たけ です。  私は前回と前々回の2つの記事でそれぞれ、「東大(難関大)の低迷する女性比率は、本人の自己責任ではなく、不正義に起因する社会問題であること」、「この低い女性比率は、放置していると様々な実害につながること」を述べ、この女性比率を是正する意義について主張してきました。  今回は、この問題の解決策として最近広がってきている「女子枠」「アファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)」について扱っ

          近年増えている「女子枠」は本当に逆差別?

          【座談会】浪人体験記:地方女子としての受験と東大生の今~浪人して身についたことは? ~[後編]

          はじめにこんにちは、ライターのおりがみです。こちらは、浪人体験記~意外とある「浪人してよかったこと」~の続きとなっております。こちらの記事から読み始めてもらっても問題ないですが、よろしければ「浪人してよかったこと」の方もあわせてご覧ください。 改めて対談メンバー紹介浪人経験のある地方女子東大生メンバーに集まってもらいました。 おりがみ(ファシリテーター):文科三類2年。茨城県出身。 くり:文科三類1年。 すみれ:文科一類2年。愛知県出身。 はなび:文科三類2年。九州出身

          【座談会】浪人体験記:地方女子としての受験と東大生の今~浪人して身についたことは? ~[後編]

          SNSで毎回話題の朝ドラ『虎に翼』に見るジェンダーの過去と未来

           #YourChoiceProject(以下、#YCP)ライターのJuliyです。私は元々X(旧名:Twitter)をよく使用し、一時期は映画鑑賞アカウントを運営していたりするほどの映画大好き人間なのですが、全く未知のジャンルであった朝ドラにはじめて足を踏み入れたバックグラウンドとXの反響、そしてアメリカで本場のメディアジェンダー学履修者としての感想をみなさんに共有できたらと思います。いつもとはちょっと毛色の違う記事にはなりますが、よかったら是非お付き合いください。 そもそ

          SNSで毎回話題の朝ドラ『虎に翼』に見るジェンダーの過去と未来

          【座談会】浪人体験記:地方女子としての受験と東大生の今~意外とある「浪人してよかったこと」~[前編]

          はじめにこんにちは、ライターのおりがみです。以前、#YourChoiceProjectでは「浪人生活のリアル」としてメンバーの浪人時代の受験体験記を公開しました。今回は、ただ受験を振り返るのではなく、現在の思いを含めて浪人経験のある地方女子メンバーに語ってもらいました。浪人時代の過ごし方や浪人してよかったことなど、4人の実体験をぜひ参考にしてみてください。 対談メンバー紹介浪人経験のある地方女子東大生メンバーに集まってもらいました。 おりがみ(ファシリテーター):文科三

          【座談会】浪人体験記:地方女子としての受験と東大生の今~意外とある「浪人してよかったこと」~[前編]

          「難関大の女子比率」低いまま放置すると何が起きる?

           皆さんこんにちは。 #YourChoiceProject ライターの たけ です。  前回の私の記事では、「東大の女子比率は正義によるものなのか」という論点で東大の女子比率を改善する必要性を論じてきました。今回は、この問題を解決しないとどのような弊害が生じるか、という視点からこの問題を論じてみようと思います。 難関大の女子率の偏りがもたらす弊害 前回の記事で、難関大の男女比率の偏りが不正義によるものであるという主張を述べてきました。前回の結論を踏まえた上で、今回は次に想定

          「難関大の女子比率」低いまま放置すると何が起きる?

          勉強や運動をよりストレスフリーに……低用量ピルで広がる可能性

          アメリカ留学を機に感じたこと   2024年4月より、地方女子の自由な進路選択をサポートする当団体#YourChoiceProject(以下#YCP)にジョインしましたJuliyです。これから私も#YCPでライターとして執筆していきたいと思います。どうぞ、よろしくお願いいたします。  簡単にですが、自己紹介をさせてください。私は社会人になるまでずっと日本の田舎に暮らしていましたが、ご縁があってその後アメリカで2年半過ごしました。日米両国の暮らしを鑑みた際に、日本の女の子はも

          勉強や運動をよりストレスフリーに……低用量ピルで広がる可能性

          「東大の女子比率が少ない」のは本人の自己責任?

           東大の構成員の中に女性の方が非常に少ないことは、よく知られていることだと思います。しかしながら、この事実に対してはっきりとした問題意識を持っている人は東大の中では意外に少ないと、実際に東大の中にいる人間の経験として感じています。さらにはアファーマティブ・アクション(積極的差別是正措置)に対する反発にみられるように、その問題意識自体にも否定的な態度がみられます(2024年8月、京都大学の公式Twitterが「女子枠創設」の発表を行なった時のコメント欄は、その現状を見事に再現し

          「東大の女子比率が少ない」のは本人の自己責任?

          当事者でない人にも読んでほしい! #YourChoiceProject初の著書『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』レビュー

          2024年8月20日に特定非営利活動法人 #YourChoiceProject 初の著書となる『なぜ地方女子は東大を目指さないのか』(光文社刊)が発行されました! この本は、2023年に発表されて大きな話題となった#YourChoiceProject(以下#YCP)の調査レポート「なぜ地方女子は東大を目指さないのか」をもとに、データやインタビューを付け加えて編集されたものです。調査結果だけを見てもとても充実した面白いものでしたが、この本はその調査にインタビューや背景の説明、

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          私が教育のジェンダーギャップ是正に関わるわけ──ソーシャルジャスティス基金・パネルディスカッション企画より

           皆さんこんにちは。#YourChoiceProject ライターの たけ です。  今年(2024年)の6月8日に、「ソーシャルジャスティス基金」が企画する教育上のジェンダーギャップの解消を考えるためのパネルディスカッションに、「当事者ではない立場の人間」として登壇する機会をいただきました(こんなことは初めてだったので、実はかなり緊張しました)。その時に私が話した内容は原稿という形でまとめてあり、#YourChoiceProjectの記事としても公開できそうだということに

          私が教育のジェンダーギャップ是正に関わるわけ──ソーシャルジャスティス基金・パネルディスカッション企画より