見出し画像

バランス感覚





自分の考えがいつも正しいわけでも、
全て間違っているわけでもない、
総合的に見て何が本当に子供のためになるのか?

そのバランス感覚をいつも忘れずにいたいものです。



毎日忙しく疲れ切って、バランスが崩れてしまう日があってもいいんです。

でも、絶対に忘れちゃダメなのは
子供の為には何をして何をしないべきなのか?

長期的な目線でみて子供の心にとって何がベストか?
考えることは育児をする上でとても大切な部分ではないかなと感じています。




私の子供はとにかく人見知りで、母子分離不安の強い子供でした。

一心同体という言葉の通り、離れるとパニックになるので実母にも預けたりする事があまりできないまま生活をしてきました。

産前産後と夫婦関係が悪い中で生まれ育ち、常に私と離れる事ができない生活をしてきました。

産まれた瞬間からよく泣く(泣き続ける)子供で、
産後、産院で授乳しても授乳しても泣き続けるので看護師さんももう赤ちゃんが泣いててもいいから部屋に戻りな〜と声をかけてくれるくらいでした。

産後実家に里帰りしても友達に子供を見せに行く事も出来ず。
また、友達が来ても泣き続ける為、人を呼べず。

夜泣きもひどく、8歳の現在も夜泣き(夜驚症のような症状)は治っていません。

本当に親子でとても孤独な乳幼児期を過ごしました。


3人の子育てをしてきた母親や祖母でさえ、産後実家に帰った際に
赤ちゃんなのに寝なさすぎるし大丈夫なのか?体の中の痛みで泣いているのでは?病気かもしれないととても心配されていました。



その時期、私は発達障害という障害の存在をしらなかったので
もしかしたら体の中の病気かもしれないと何件も病院を回りました。



当然、身体の方は健康であったので
病院に行っても何もわからず常に心配をしているような状況でした。

ネットで色々と調べている中で発達障害の子供の様子を目にして、
もしかしたら障害なのかもしれない?と思うようになりました。




1歳のときにRSウイルス感染してしまい、総合病院に連れて行った時に子供の様子を相談をしたところ
もしかしたら障害があるかもしれない、成長を見守り発達検査ができる年齢まで待ちましょうと定期通院が始まりました。


そして2歳の時期に発達の検査を初めてしてもらい、軽度の自閉症であると診断がされました。

言葉に関しても、3歳になってもママなどの単語や2語程度しか出てこなく会話ができなかったので、
私が子供の欲求を読み取ってやり取りする事が多々ありました。


年中時くらいまで単語くらいしかしゃべれなかったので

幼稚園の先生には⚪︎⚪︎君、今なんて言っていますかね?と度々聞かれたりして代弁者のような形で一緒に登園して過ごしていました。




幼稚園入園時には
あなたはシングルマザーだから
生活のためにも保育園で働いた方がいいんじゃないかな?
本当に幼稚園でいい?
と聞かれた事もありましたが

その時の私はまず子供が安心して暮らせる環境作りをするために
生活ができるギリギリの少しの仕事量で、子供をまず安心させることに注力しました。

幼稚園に行く時は泣き叫び暴れてしまうので
必ず幼稚園には連れていくけれど子供の不安が強い時は1時間から2時間ほど母子登園させてもらって
給食後にはお迎えをして

一年ほどゆっくりと時間をかけて子供の現れに合わせながら登園をしていました。

降園時も切り替えができないので暴れてしまってチャイルドシートが閉められず。
子供が落ちつくまで幼稚園の駐車場に毎日1〜2時間いるなんて時期も過ごしてきました。

(これはシングルで家族がいないからこそ出来たことかもしれません。)




正直、シングルマザーなので生活のためにも働く事を優先したい気持ちでした。


親が一緒に登園すれば子供が甘えて余計に辛い思いをする可能性もあるため

今の自分の子供には何が必要か?よく見極めなければなりませんでしたし

先生も母子登園を保育の考えとして快くいいと思ってくれる方ばかりでないのは当然だったので

自分が親として何をして、何をしない方がよいのか常に子供の様子と現れに注意していました。



それでも乳幼児期の関わりが将来の子供の人生を左右するという事も自分なりに理解していたので

(以前の仕事で、幼児期の親や身近な大人との関わりで大人になってから精神疾患を長期に患って苦しんでいる方々を何人も見てきました。
三歳児神話というわけではなく、大人とのあたたかいコミニュケーションの重要性を感じていました。)



子供の現れに合わせた生活をしようと腹を括り子供の現れによりそう形にしました。


先生方にはすごくすごくご迷惑をかけ、子供の尋常じゃない泣き方を心配して、療育施設への転園も検討しながら見学に一緒に行ってくれたり何度も面談をして子供がどうしたら安心するか?沢山寄り添っていただきました。



近隣の地域では問題があると思われるお子さんはすぐに退園してくださいと突き放されていたので
自分達は応援していただいているなという気持ちで感謝しかありませんでした。



最終的に環境をまた変える事は子供にとって負担が大きく
病院でもリハビリ(療育的アプローチ)が始まった事もありそのまま園に残る事にしました。



本当に子供一人一人全く違うので、
最初は泣き叫んでいても
先生方や周りのお友達によって
人が大好きになったり
自分なりの楽しみをうまくみつけらるお子さんもいます。



全てを寄り添うことは親も難しい時もありますが
私の場合は、子供の性質に合わせた事で年中から子供の自信が少しずつ増えて
会話は難しかったですがお友達との関わりも本当に少しずつですが増えていきました。


特性がある子は環境によって特性が強く出ると聞いていましたが
とてもあたたかい環境だった事もあり
年長時には体を動かす事、制作をする事が大好きな子になりました。



いろんな考え方、情報が多くあるこの世の中で
自分の子供にあった選択がどれだけできるか分かりませんが

その一瞬一瞬で
長期的に見て子供の心や成長にとって良い選択ができる親でいれたらいいな、そうしたいと思います。




すごく長文になってしまいましたが…笑
最後まで見てくださった方本当にありがとうございました!

こんな経験をした親もいるんだなぁと思ってもらえたら嬉しいです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?