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メッセージって難しいのよ

わたくし、悩みがありまして。電話とか対面で話すのは結構得意なのに、メッセージになった途端とんでもなくぎこちなくなるのよ。

たとえば、ぱっと書いた言葉を何回も書き直すことがあるのでして。言語化が苦手とかではないのですわ。ちょっとマイナスな話でもおどけて言うことで冗談になったりするアレ、ありますわよね。アレってメッセージじゃできない気がするのよ。ニュアンスが大事だと思うのよ。だからわたくし、文章に抑揚が付いたらいいのにってよく思うのですわ。送ったメッセージを全文音読してやろうかしら。素敵なアイデアだわ。

とにかくわたくし、「こんなつもりで言ったんじゃないのよ…!」となる瞬間がエレガントじゃなくて、つい逃げ腰になってしまうのよ。こういうつもりで言ったのよ…!と説明する瞬間が、お笑いのネタ解説みたいでちょっと気まずいのよ。どうせなら最高のネタを届けたいじゃない?でもそう思って脚本を書き直してるうちに、いつのまにかネタが変なダジャレに変わってるの。スムーズな会話をするつもりだったのに、言葉を選ぼうとするほどぎこちなくなってしまうのよ。

なのでわたくし、実はメッセージのやり取りはほとんどしないのですわ。LINEを使う時なんて、予定を立てるためか業務用で少し戯れる程度よ。もちろん世間話も好きよ。楽しいことがあった時にそれを共有し合うこともあるわ。でも、メッセージから感情を読み取るのって難しいのでしてよ。ハートがキャッチできない時もたくさんあるわ。わたくし最近人里に降りてきたので、お話をするのにまだ慣れておりませんの。練習中だから、まだまだ力が入ってしまうわ。

そんなわたくしが夢見るのが文通よ。文を通わせるの。何を隠そう、わたくし山育ちでも心はしっかりレディなので、ポエムを書いてしまうのですわ。もしそんなポエムをやり取りできたら、わたくしは幸せでワルツを奏でてしまうわね。

ただ、最近メッセージでお話する機会が少しあって、わたくし結構頑張っているわ。山で育った知恵を振り絞って、爽やかに話そうと試みているわ。だから、そんなわたくしを温かく見守って頂戴。これはわたくし自身に言っているのよ。よく聞きなさい。あんたは熊よ。熊が簡単に言葉を話したら、わたくし仰天だわ。でも、言葉を話しまくる熊だっているわ。プーさんのことよ。だから焦る必要はないわ。なぜなら、あんたはいずれプーさんになる男だからよ。わたくしはプーさんのように話せるはずなのよ。だけど、今のあんたはまだまだ野生の熊だから、もう少しプーしなさい。もっと優しく、可愛く蜂蜜を舐めることよ。そうしたら、きっとあの優しいプーさんのようになれるわ。

今、アンニュイなあくびが出てしまったわね。そろそろわたくし、寝る時間ですの。レディなわたくしも悪くない、そう思えるnoteが書けて満足よ。レディを教えてくれた仙人に感謝しなくっちゃね。じゃあ、また今度よ。

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