2年ぶりのひ孫娘との再会…そのとき両親は…
2年ぶりに会う
弟の孫娘 = 両親のひ孫娘
どんな展開になるのか…
家族一同 ドキドキだった
ます 父が手を広げて
ひ孫娘を抱こうとし
足腰が弱くなってきている母も
子供の目線に合わせて
座り込んで 手を広げていた
その瞬間…
私は自分が小さい頃の父との思い出を
父の手の暖かさとともに 思い出した
私が小さい頃
父は病院に行ったり 外出するときは
いつも私を連れ歩いていた
小さな女の子を連れていると
周りに「かわいい!」と言われて
かわいがってもらえるのが
うれしかったらしい…
病院に行くときには
私を一緒に連れて行って
私が病気をもらってきて 母に叱られ…
この時代は
チャイルドシートなるものがなかったので
車の助手席に私を乗せて出かけると
床に落ちて アザだらけになって帰ってきて
また母に叱られるという…
そんな日々だったらしい…
いつもつないで歩いてた
父の温かな大きな手の感触は 忘れない
中学生や高校生になると
「お父さんの下着ばっちい‼︎」という女の子も
ちらほら見かけたし
社会人になってからも
「お父さんとは話もしないの」とか言う
女性も多かった
でも 不思議なことに
私は全くそんなことはなく
大学時代も社会人になってからも
父とはずっと仲良しだった
あちこち一緒に出かけたりしてた
それは ひとえに
父が娘との距離感を
うまくとってくれてたのだと思って
父に感謝していた
父が認知症になってから
認知症の人の対応について
勉強不足だった私と
大げんかしたことも数多くあったけれども
今はまた元の関係に戻っている
リハビリや面会が終わって
別れるときには
かならず どちらからともなく
手を伸ばして握手している
認知症になっても
その人はなにも変わらない…
本当にそうだな と思う瞬間
ひ孫娘を見て
瞬間的に手が伸びる 父と母
認知症になっても
小さな子供に対する愛情は
その子が誰だか分からなかったとしても
変わらないんだね
それを教えてくれて
ありがとう