止まった時計の数 = ?
今朝 実家の洗面所で顔を洗って
ふっと上を見上げたときに
時計が止まっていることに気づいた
そういえば…実家の各部屋に置いてある時計が
次々と止まっていっている
あれから もうすぐ2年…
両親に 「数日のお泊りだ」と
偽りの理由を言って
最初の施設に入所させた日…
その日から 両親は
一度もこの家には帰ってきていない
罪悪感に苛まれ
実家に帰って両親の寝室を見たとき…
何十年も前に
外出時に突然死した叔父の
亡くなった後に見た 寝室を思い出した
それは その日の朝 起きたときの状態
そのままだった
片付けようと思ったら
片付けられるのだろうけれど
「帰ってくるかもしれない」という期待があったからか
なかなか片付けられなかった
母のにおい 父のにおい
その 朝起きた時そのままの寝床を見るたびに
涙が出てきた
その後 2回の施設移動を経験し
3つ目の施設で落ち着いた両親
父は 自分が建てた
この家を思い出すことはなく
母は また帰りたいと言う
実家にあるものの変化を見るたびに
こうやって
両親がこの家を去った
あの日からの時間を 感じるのだろうか…