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二極化を考えたその先に〜

二極化ってなんだろ。
よく目にする言葉だからそれなりに調べてみて、へぇーなるほどね。と思っていた。
(ここでは特に二極化の説明についてはするつもりはないです。)


物事には二面性がある。
対になるものがある。
(もちろん二面性だけではないけど、そこを広げるとこんがらがるので、ちょいとだけ置いておく。)

「二極化」
この中のひとつの側面を切り取るとするならば、
・波動が高い
・波動が低い
この2つが対になっている。
物事に波動というものがある。
それは人の感情や思考の状態にもあるとか、状態を表す時に使われる場合がある。と言われている。

どちらが良く、どちらが悪い
ということではない…
"ないはず"がしっくりくるのかな?

本来はどちらもあるもの。
高いがあるから低いがある。
互いにそれぞれの存在理由になっている。
低いがなければ、高いは存在しないのだから。
と、わたしは考える。


そんな中、とある方が言っていた言葉が胸に響いた。
『二極化と言ってる人たちが、二極化を作り出したい。』
あぁ、なるほどな。と思った。

私は特に自分で考えもせずに
そういう二極化という概念があって、例えば波動が高い低いに分けられていくなら、高い方がいいや〜。
くらいの認識でしかいなかった!と気付いた。
そして勝手に
波動が高い方良い
波動が低い方が悪い
というジャッジを自分の中でしてしている!と気付いた。

と同時に、それはイヤだなぁと感じた。

良い悪いと自分をジャッジしてしまことも、
良いとか悪いとか思ってしまう事も、
例えば誰かをジャッジしてしまうことも、
なんかイヤだな。
心地よくないな。
と感じた。


そもそも、
高いと低いの判断基準はなに?
誰かがグループ分けをするの?
基準値とか存在するの?
例えば、、、
波動が高い方が良い
波動が低い方が良い
となぜそう思ったの?
それは自分が導き出した答えなの?

と、たくさん疑問が出てきた。
ひとつ、ひとつ考えてみる。
高いってなぁに?
基準値ってなぁに?
平均値との違いは?
そもそもどこからどうやって平均だすの?
などなど、疑問のループに陥ったりしながら。

なので、まず私は二極化という言葉に誰かが紐付けた概念は使わないことにしようと思った。

その上で、
二極化という言葉は
「二面性の振り幅が大きくなるもの。」
と自分の中で定義づけしてみた。
そしたら、意外としっくりきたのかもしれない。

白と黒
どちらか一方に振り切る訳ではなくてその間を漂う。
ダークグレー
グレー
ライトグレー
といろんな度合いがあってその中を自由に行き来する。

その日その時の状態や状況によって
"どちらかより"になってもいい。
ただ漂うコトの出来る概念。
ジャッジはいらない。

色味が変わる事、それが魅力になる。
人間だけじゃない。
生き物も草花もそう。
(もちろん、二面性だけじゃないのだけれどね。)


私の中で二極化という言葉に、《自分ではない誰かの知識を取り入れただけ》だと気付いた時に感じた違和感は
「上下関係が出来る」
というものだったのかもしれない。
良いとされるものが、悪いとされるものをより下級的な存在として認知する。
これは何も二極化におけることだけではない。
勉強
スポーツ
芸術
仕事
収入
様々なものにおいて、私たちはこれを知らぬ間に当てはめているのではないだろうか。

歴史を遡れば、日本という国にも冠位十二階を始め、士農工商、爵位制度などがあり、もっと古くは古代文明時代におけるカースト制度まで、階級というものが根付いているのかもしれない。
そして変化し、繰り返される歴史の中で人々は制度という階級を取り払うことを覚えていった。

ならば、これからの時代
「概念としての階級」がどこかで無くなっていく事もあるのかもしれない。
良いとされるものが、悪いとされるものを下級的な存在として見ることがなくなる。
そのままをそのままとして認めていく。
もうすでにそんな時代が来ている。などと思ってみたりする。

数学の答えのように求められる回答を出すことは必要であるけれど、その回答を求めるまで順序や使う公式はどれを選ぶことが出来る。

その道筋の幅が広がっていく。
その幅の揺らめきを楽しむもの。
私にとっての二極化とは、そんなものなのかもしれない。

言葉を使うということ、自分の中で言葉に対する位置付けが必要になる。

『二極化』という言葉から、ちょっと言葉というものの先が見えた気がした。


2020.9.14
ゆぅ


*****
二極化という概念そのものを否定するつもりはもちろんありません。
また二極化という言葉を使っておられる方々を否定したり、非難したるするつもりもありません。
階級という考え方に対しても全てを否定する必要はないと考えおります。
あくまでも、私の中に芽生えた考え方に自分が納得出来るこたえを導きたかった。
そんなひとりごとです。

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