音博と電車
音博2日目(10月13日)は1日目と同じように、梅小路公園からJR京都駅に向かい、そのままJRで大阪に帰るつもりでした。
ところが、ホームに着くと、何か異常を知らせる信号が発信されたという理由で前の便の電車がホームで停車したままになっており、乗ろうと思っていた19時58分発の東海道山陰本線・姫路行きの新快速が遅延になっていました。
それでは、大阪に帰るまで、無駄の多い私の帰路にお付き合いください。
なかなか帰れない私
30分ほどホームでそのまま待っていたのですが、なかなか発車の目処が経ちません。
ホームで待っている人が次々と他の交通手段を求めて去って行くのを尻目に「いやいや、こういうのは結局待ってた方が良いのよ!」という根拠のない自信で待ち続けましたが、その自信も45分ほど待ってほとんど人が居なくなると、あきらめに変わりました。
さっさとあきらめるべきでした。
とりあえず、京都駅の改札付近に戻り、代替の交通手段を探しました。
とはいえ、こちとら香川から出てきた田舎者ですから、具体的な案がある訳ではありません。
「大都会 京都なんやからどうにかなるっしょ!」
くらいの気持ちです。
車の免許は持っているのですが、ペーパードライバーで、地元であれば「ことでん(高松琴平電気鉄道)」or「自転車」で生活していますから、細かい乗り換えは慣れていません。
(ちなみに、私は乗らないだけで、香川県にはバスもJRもありますよ。地下鉄はないです。)
(ちなみのちなみに、ことでんにおける乗り換えって瓦町駅で志度線から志度線か長尾線に乗り換えるくらいの、可愛らしい乗り換えですよ。)
大学時代は大阪に住んでいましたが、ほとんど家と大学の行き来がメインで、南海電車で行けるばあちゃんち付近と地下鉄御堂筋線の梅田・なんばくらいしか分かりません。
でも私にはスマホがあるし、検索すれば分かるはずと軽く考えていました。
さてさて、いつもの路線検索アプリで検索っと…
🔽当時の再現です。
第2候補は…
今考えると、そう高くもないしすぐ着くので、新幹線で新大阪、新幹線から大阪駅に戻れば良かったのですが、音博終わりで疲れて焦ってもいるので、新幹線という選択肢に気が付かず、「だから、JR京都駅はだめなのよ…」と絶望的な気持ちで華麗にスルーしました。
なんでこの選択肢を無視したんでしょう?
もうあまり覚えてないですね〜。
この時点でもうスマホで調べても、【JR京都駅▶︎大阪】ルートしか出てこないとあきらめ、大阪出身の母に電話で相談することにしました。
(今は香川県です。)
------------------------------------------------私:もしもし〜?今、京都駅で電車が遅延したから、他の方法で帰ろうと思うんやけど、どうしたらいい?
母:え〜、京都か~。ごめん、京都はよく分からんな〜。
私:阪急とか京都と大阪繋がっとるよね?
母:そうやね〜、多分。
私:そっか!じゃあ色々探してみるわ!!
------------------------------------------------
だめでした。
母の主戦場は大阪ですし、大阪を離れて長いので、だめでした。
となると、え〜っと。
京都駅がJRだけな訳ないし、他にどんな路線があるのかスマホで調べたのですが、その時は疲れで頭が回らず、調べても分かりませんでした。
もう完全にラビリンスに迷い込んでしまっています。
私はよく、絶対行かないといけない場所に辿り着かない系の夢を見るのですが、それと同じような感覚でした。
約1ヶ月経った今、落ち着いて調べてみると色んなルートを見つけることが出来るのですが、その時は何故か見つかんないんですよね〜。
今改めて調べてみると、京都駅はJR以外に近鉄京都線と地下鉄烏丸線が走っていることが分かりました。電車以外にバスもたくさん走っているみたいですが、当時は路線図を見なくて良かったと思います。見てたら具合悪くなっていたかしれないです。
全てを網羅してそうな路線図はこちらです。
※「1 観光マップ「地下鉄・バスなび」」のPDFデータです。
ご覧になりました?
目ぇ死にません?
一旦、ことでんの路線図でも見て落ちついてください。
めちゃくちゃシンプルです!最高!!
京都の路線図を見て目が潰れたと思うので、ことでんの夢の国のような路線図でも見て癒されてください。余白にことでんのキャラクター、ことちゃんを配す余裕を感じる路線図ですね。ふぅ、落ち着く。
話を戻すと京都駅は、電車の路線としては3路線と意外と少ない印象です。いや、JRは在来線と新幹線があるので、4路線か。
でも当時はそんなこと知る由もなく、京都駅はどこと繋がってるの?どうやったら大阪に帰れるの?早く帰りたい…と途方に暮れていました。
次に、駅に設置されている周辺地図を見て、京都駅の最寄りにある駅を探すことにしました。
阪急はあるはずだと何となく分かっていましたので、阪急の最寄り駅を探します。梅田には阪急梅田駅があるのは知ってるぞ。ビックマン前で待ち合わせするとこだ。
あぁ、でも駅の地図は情報量が多過ぎてげんなりしてしまいます。ああいうのは、はっきりと目的地が決まっていて特定の場所を探す時に役立つのであって、闇雲に土地勘のない土地の阪急の駅を探すのは向かないんですよ!字ぃちっせぇー!
駅にあった地図の写真はないので、Googleマップを貼っておきます。
くるりの「京都の大学生」の歌詞に登場する「四条烏丸西入ル〜♩」の烏丸やーん!知ってる、知ってる!
疲れていましたが、少しだけ元気が出ました。
結論から言うと、正解は地下鉄烏丸線で京都駅から四条駅まで行き、地下鉄四条駅 ≒ 阪急烏丸駅なので、阪急烏丸駅から梅田に帰れば良かったです。
何なら初めに検索した路線検索アプリの第4候補に出ていました。ほれ!
ところが、私は阪急烏丸駅まで歩くという選択をしました。地下鉄の存在に全然気がついていませんでしたし、もうどうするべきか考えることに疲れて、とりあえず帰るために少しでも進みたい、という気持ちでした。分かんなかったらとりあえず歩く!
疲れによる思考の停止です。
京都駅の前にはバスターミナルがあり、たくさんのバスが方々に発車して行っていました。ばっちり視界に入っていますよ、バスも。多分バスに乗るという方法もあるんやろうな、とうっすら思いながらも、ずんずん進みます。
どのバスに乗るべきなのか迷い、そして乗ったバスが本当に目的地に着くのか心配しながら緊張状態で過ごしたくないですからね。
歩けば、間違いなく着く!
京都駅から烏丸駅までは徒歩で30分ほどかかるのですが、途中の五条辺りで既視感の正体にようやく気が付きました。
「あれっ、やっぱ四条とか烏丸ってなんか見た事あるぞ…
四条烏丸西入ル〜♩
ちょい!!岸田さん今は歌わないで…!
…あぁ、あ〜!4月に磔磔でくるりのライブがあった時、使った駅だ!!
んっ?!ってことは地下鉄あんじゃん!!」
さっきも言いましたが、地下鉄烏丸線の四条駅と阪急烏丸駅は繋がっています。
磔磔でのライブの日、せっかく京都に行くなら買い物もしたいので、荷物が多くなることを見越してコインロッカーがある最寄り駅として、地下鉄の四条駅を利用していました。
その時、地下鉄烏丸線の四条駅と阪急烏丸駅は繋がっていることを知って、「ハイハイ、大阪で言うところの梅田駅(阪急・阪神・地下鉄)≒ JR大阪駅みたいなもんやね!おっけー!理解しました〜!」って思ったことも芋づる式に思い出しました。
なんか見たことあったのは、「京都の大学生」の歌詞に登場するからではなく、実際に来たことがあるからでした。くぅ〜!
🔽阪急烏丸駅の構内図はこちら
えっ、じゃあもしかして地下鉄で京都駅と四条駅は繋がってる…?!と、スマホで調べてやっとここで気が付きました。もしかしなくてもあんなまっすぐな線で繋がってないわけないです。
あたし、なんで音博終わりに30分歩いたんですかね?分かる人いますか?
でも、もう五条駅付近まで来ていて、半分くらい進んじゃってるので、そのままトボトボと阪急烏丸駅に向かいました。
そして、阪急烏丸駅から無事に梅田駅にたどり着くことが出来ました。京都の町は碁盤の目のようなっていて、京都駅から阪急烏丸駅まで迷いようがなかったのには助かりました。
梅田は、「梅田ダンジョン」とも呼ばれ、迷うこと必須なのでどちらかと言うと苦手な場所なのですが、この時ばかりは到着してホッとしました。
我が町、梅田。
音博に参加する方の役に立つような情報を発信したいと言う想いで書き始めたこのnoteですが、今回は単なる私の失敗談になってしまいました。
そもそも、同じようなことがあった場合は、JR京都駅で駅員さんに相談すればいいと思いますよ。
私の場合、万が一駅員さんに塩対応されたら、気持ちがポッキリ折れる可能性があったので、とりあえず歩くというおバカな判断になりました。
帰れた私の総括
無理やり総括しますと、こんな感じでしょうか?
①京都駅はJR(在来線・新幹線)、地下鉄烏丸線、近鉄京都線があるよ!
②JR京都駅から阪急への乗り換えは、地下鉄烏丸線京都駅から四条駅、そして、構内を移動して阪急烏丸駅に行くのがいいよ!
③今お伝えしたことは全てスマホで調べられるよ!!落ち着け〜!
④ことでんはシンプルで良い。あと、ことちゃんはかわいい。
ちなみに京都市内の交通手段については、
「京都観光オフィシャルサイト 京都観光NAVI」のページが分かりやすかったです。ぜひご参考ください。
梅小路公園へのアクセス
音博の開催場所である梅小路公園へのアクセスは公式ホームページで、いくつか案内されています。
以外、音博2024の公式HPからの引用です。
今度京都に行くので、天気が良ければ京都駅から梅小路公園までの写真を撮ってこようと思います。
京都駅と梅小路公園間であれば、そんなに遠くありませんので、歩ける場合はシンプルに徒歩で向かうのがおすすめです。
小さいお子さんと向かうなど、徒歩が難しい場合はJR梅小路京都西駅を利用してください。飲食エリアのすぐ後ろが駅なので、駅を出て、リストバンドを交換して、すぐご飯が食べられます!
右側の飲食エリアの更に右にあるのが、JR梅小路京都西駅です。ほんとに近いですね!
電車以外にも、バスで向かう方法もあるみたいです。バスでの移動を検討されている方は、梅小路公園の公式HPに案内がありますので、チェックしてみてくださいね。
おまけ (くるりとことでん)
音博には全然関係ないのですが、電車話のついでにことでんについてお話させてください。
くるりファンの方はご存知かとは思いますが、くるりは我が故郷、香川県のローカル線である高松琴平電気鉄道、通称「ことでん」の曲を作ってくれました。
「コトコトことでん」です。
この曲は、ことでん瓦町駅1番線の発車メロディーにもなっています。忘れていましたが、クリスマスに発売されてますね。県民へのプレゼントです。
個人的な感覚では、ことでんとくるりは、知らない仲じゃないと言いますか、ねんごろな関係と言っても過言ではないと言いますか、昵懇の仲と言いますか、とにかく仲良しなんですよ!!ふんっ!!
2018年に発車メロディになった時には、くるりの岸田さん、佐藤さん、ファンファンが参加者とことでんに乗って、瓦町駅から高松築港駅まで一緒に行くというイベントが開催されました。
🔽「くるり×ことでん」出発式のお知らせはこちら
🔽くるりオフィシャルサイトでのお知らせはこちら
私は整理番号が後ろの方だったので、くるりの皆さんとは違う車両になっちゃったのですが、岸田さんの嬉しそうな車内アナウンスは聞けました。
そして、その日はそのまま瓦町駅のすぐ隣にある高松フェストハレというライブハウスで、くるりのライブがあるという最高の流れでした!
ぜひまたやってほしいですね。
電車内でライブもいいですね!!
発車式の記念写真とサインが今でも瓦町駅の1番線ホームに飾ってあります。高松にお越しになった際は、ぜひご覧になって、発車メロディーも聴いてみてくださいね。
JR高松駅からことでん瓦町駅への行き方
他県から香川県にお越しになる際の交通手段は、JRや飛行機など色々方法があると思いますが、JR高松駅に到着した場合のことでん瓦町駅への行き方をご案内します。
先にざっくりお伝えしますと、
①JR高松駅到着
②徒歩でことでん・高松築港駅へ
③高松築港駅から2駅で瓦町駅に到着
という感じです。
高松築港駅からは長尾線(緑の車両)も出ているのですが、どっちに乗ったとしても瓦町駅に到着します。でも、せっかくなのでタイミングが合えば黄色い琴平線に乗ってみてください。
琴平線(黄色の車両)に乗車出来たら、2駅で瓦町駅に到着です。瓦町駅で降りると、そのまま1番線の記念写真を見ることができます。
長尾線(緑の車両)に乗った方は、3番線ホームに到着することになりますので、一旦改札のある上階に上がってそのまま1番線ホームに行ってください。改札を抜ける必要はありませんので、ご安心ください。
3番線に到着した場合は、このように行ってください。
そして、ことでんはなんと全国の交通系ICカードに対応しています!!
主要なICカードを網羅しているのではないでしょうか?全国は言い過ぎでしたが…
音博に行く時に使ったそのICカードで、ことでんにも乗れるってことですね。
ことでんでは「IruCa(イルカ)」と言う独自のICカードがありますが、他のICカードも使えるんです。
(ことちゃんはもっちりしたイルカです。)
改札にかざすと、「ようこそ!」の気持ちがこもった「ピッ!」の電子音を聞くことができます。
でも、逆にIruCaは他の電車では使えないんです。
私は何度か間違って、大阪でIruCaを改札にかざしてしまい、「 ……… ( ˙-˙ )スンッ」と無視される経験をしています。とても悲しい。
それにひきかえ、ことでんはウェルカムなのでご安心ください。
個人的くるりグッズ
くるりファンの方の中には、くるりのCDや映像作品、グッズなどはもう全部持ってるよ〜って方もいらっしゃるかもしれません。
でも!これは!
まだお持ちじゃないのではないですか?!
「コトコトことでん」のCDジャケットに描かれている琴平線の1080形車両のラバーキーホルダーです。
これはもうくるりのグッズと言って良いのでは…?
少なくとも私は(準)くるりグッズとして所持しています。
JR高松駅の隣にあるシンボルタワー1階のお土産物屋さんで販売していますので、ぜひチェックしてみてください。
シンボルタワーは高松駅を出て、左を見るとすぐに目に飛び込んでくる30階建てのビルです。
他にそんなでかいビルはないので、すぐに分かると思います。
2024年9月に開催された「又吉直樹の<生きる>~朗読とストレンジャーな夜~」に岸田さんが出演された時、サンポートホール大ホールが会場となりましたが、それと同じビルです。
2024年現在の取り扱い状況ですので、在庫が心配な場合は事前にお店にお問い合わせください。
私はシンボルタワーに行く度に、もう持ってるこのキーホルダーの在庫を何となくチェックしているのですが、タイミングによってはどれかの車両だけ売り切れになっていることもありました。
鉄道ファンの方にも人気なのかも知れません。
🔽マリンタイムプラザの情報はこちら
ことでん瓦町駅に行く前にお土産をチェックしたい方は、JR高松駅を出たあと、隣のシンボルタワーに寄ってから、高松築港駅に向かうのが良いかと思います。
高松築港駅からの出発まで時間がある場合は、高松港がすぐそばですので、のんびり海でも眺めて過ごすのはいかがでしょうか?
瓦町駅で発車メロディーを聴いて、出発式の写真を眺めたら、うどんとか骨付鳥食べたり、金毘羅さんに行ったりして楽しんでくださいね。
おすすめは、瓦町駅で志度線に乗り換え、琴電屋島駅で降りて、ことでんバスで屋島山上にある新屋島水族館に向かうルートです。観光観光していない、のんびりコースとしてご提案です。
新屋島水族館には、マナティーがいますよ〜!