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夢想する音博 -1-
私はくるりの主催する"京都音楽博覧会”、略して"音博(おんぱく)”に興味はあるけど、行ったことがないって方向けに初めての不安が解消されるようなnoteを書こうとして、音博に関係あるようなないようなことを書いている者です。
ところで、くるりの音博に対する想いに触れるにつけ、個人的に夢想している音博の姿があります。
"音博のコンセプト”"くるりの音博に対する想い”については興味のある方だけ「音博 インタビュー」等で検索して読んでみてください。音博に参加して、それが素晴らしい音楽体験であったかどうかは、ぜひご自身で判断してみてください。私はくるり大ファンですが、くるりがどのような想いで音博に向き合っているかは、音博があなたにとってどのようなものになるかとは全然関係ないと思っています。主催者の頑張りに比例して、あなたの感動が大きくなるなんて簡単なものではないですよね。
京都でいろんな音楽が聴けるなんか面白そうなことをやってる、くらいの気持ちで来てもらって、その結果が良かったら、SNSやnoteで感想を発信したり、インタビューを読み漁ったりしたらいいと思います。まあ、私ですね。
さて、私の音楽の原体験は、小学校の時にみんなで一緒に合唱をしたことです。子供の頃、テレビや街中で曲を耳する機会はもちろんあったはずです。ところが、強く記憶として残っているのは、耳にした音楽ではなく、自分の口から発せられた音楽でした。
私は小さい頃から背が高かったので、声が低く、合唱のパートはもっぱらアルトでした。なので、合唱の定番曲「翼をください」や「時の旅人」は主旋律よりアルトのパートで覚えています。たかが小学校の、しかも発表するでもない合唱なので、大して上手だということはありませんでした。ただ、みんなで歌う合唱はとても楽しくて大好きでした。
ひとりで歌っている時はへんてこりんなメロディーに思えるでこぼこな音の連なりが、合唱で音を合わせるとはっきりと自分の音かは分からなくなり、滑らかに空間にフワッと滑り出す感じが好きです。ただの音だったのに!!
でも、私はその後、合唱部に入ったりすることはなく、成人して歌ってみたの動画をアップするような楽しみ方をする訳でもありませんでした。私の音楽との対峙の仕方はもっぱら"聴く”ことでした。
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2024年に音博に参加して耳にした、ヒューマンビートボックスやオペラ、ナポリの男たちが奏でる音楽、バンドサウンドは私をとてもわくわくさせてくれました。音博がなかったら、なかなか耳にする機会のなかった音楽です。多分、あの時音博に参加した多くの人にとってもそうだったと思います。得がたい体験でした。
ではあの後、オペラを聴くようになったか?ピアノのクラシック曲に手を伸ばしたか?と言うと、私の場合は違いました。これまで通り、聴いていた曲をそのまま聴いています。他の方はもしかすると音博をきっかけに聴く音楽の幅が広がったかもしれませんね。
ただ、私の中で何も変わらなかった訳ではありません。noteを始めましたし。
足の裏のツボが思わぬ臓器に影響している感じでしょうか。えっ、そのボタン押すと、そのライトが光んの?!みたいな。それもなんだか、くるりの主催するイベントの作用として、くるりらしいといえばらしいと思ったりもします。
単に、私の場合は聴く音楽の幅が広がるという方向に作用しなかったようです。
そこで、「夢想する音博」です。
音博は最後、くるりの"宿はなし”で締めるのが恒例で、"宿はなし”を聴くと「あぁ、音博が終わった」と少し悲しいような、来年の音博も楽しみにしておいてねと言われて安心するような気持ちになります。
当然のことながら、"宿はなし”はくるりが演奏して、みんなで聴きます。中には一緒に口ずさんで音博を終える人もいるかもしれません。
いわば、音博における"蛍の光”的位置づけで、音博の終演を知らせるものです。
終わりの曲があるなら、始まりの曲があってもいんじゃないか。
"音博のうた(仮)”です。
そして、その"音博のうた”は、参加者みんなで歌いたい。しかも贅沢にくるりの伴奏で!岸田さんは歌いませんよ!!お客さんだけでです。くるりが音博で提供してくれる音楽体験に「みんなで歌う」も加えてほしい!!
これが私の夢想する音博です。
そうですね、通常、音博はくるりの開会宣言で始まるので、"音博のうた”をみんなで歌うタイミングとしては、この開会宣言のあとがいいと思います。
歌詞カードを配ると、環境に配慮してゴミを減らそうとする音博の趣旨に反するので、歌詞は前方のスクリーンに映すのと、事前に公式ホームページに曲と歌詞を公開しておいてもらって各自自分のスマホで確認するのがいいでしょう。
開会宣言を終えたくるりにはそのまま伴奏に入ってもらって…
あっ、でもこれだと本来、最初のステージ用にセッティングしている楽器の調整が間に合わなくなってしまいますね。う〜ん、でもくるりの伴奏がいいな…
最初のステージまで少し開いてしまいますが、
「開会宣言 → "音博のうた” → セッティング → 最初のステージ」でいいでしょうかね。
あっ、それか毎年、最初のステージをやる方に"音博のうた”も担当してもらいましょうか!バンドなら伴奏してもらって、ソロの歌手の方ならメロディーを引っぱってもらって。それもいいですね!!
そして、こればっかりは希望通りとは行かないでしょうが、天気は晴れであってほしいです。
晴れた日の午前中、梅小路公園に集まったみんなで小学校の合唱みたいに大きな声で歌います。小さい子供ももちろん参加して、歌詞の語尾だけ拾うあの幼児特有のつたない歌い方ですが、聴いた人は思わず微笑んでしまいます。
歌があまり得意でない人は、シートエリアで寝そべりながらみんなが歌うのを眺めていますが、みんなの楽しそうな様子に思わず口ずさんでしまう自分に気が付きます。
と、こんな感じ。
想像したら、やっぱり楽しそうです。
今は2025年で、例年通りに音博が開催されたら19回目の音博となります。となると、その次の音博は記念すべき20回目です。
記念の年は何か特別な催しが準備されるもの。
岸田さん、佐藤さん、そして、スタッフの皆さん、20回目の記念の年には、みんなで歌える"音博のうた”をスタートさせるのはいかがでしょうか。
私の場合、音博で押されたボタンは、どんな配線になっているのか楽しい合唱の思い出に繋がり、"音博でみんなで歌いたい”というライトを点滅させました。
はじめて音博に行くあなたは、どんなライトが光ったかぜひ教えください。変なライトが光るかもですよ!
そして、もし"音博のうた”が現実のものとなったら、一緒に大きな声で歌いましょうね〜!
せーの!!
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