自由保育について③~一斉VS自由??~
自由保育が良いとされている今の保育現場。
それでは,今までやってきた一斉保育はなぜ煙たがられることになったのか。はたして,本当に一斉保育がいけないのか。そこについて触れたいと思います。
一斉保育の良いところは?
ズバリ,社会的なルールを知れる。そこが一番だと思います。集団の中に入り,自分以外にも,尊重されるべき人がいることを知り,他者のペースに合わせたりしていくことで,社会的なルールを知れるのではないかと思います。
一斉保育のデメリットは?
個が目立ちにくく,周りと合わせることが良いとされがちになる。又,ある程度形の決まったものをするので,型にはまりやすいのではないかと思います。
自由保育と放置保育
それでは自由保育とはなんでしょうか。
「自由」というと子どものやりたいことならなんでも尊重してあげましょうね!という考え,見られ方をしやすいのですが,さすがに廊下をドタバタ走っていていたり,友達のことを突き飛ばしたりしたら大人は「ちょいちょい,どうしたの?」と声を掛けますよね?そこで「いや,自由保育で子どものことを尊重するので保育者は介入しません。」ということにはなかなかならないと思います。又,「自由だから好きなように遊ばせておけば良いよねー?」というのも違います。
それでは公園にいってただ,子どもだけで遊んでいるのとあまり変わらないですよね?
まあ,余程のねらいがない限りは「放置保育」に近いのかもしれません。
「自由保育」とは保育のプロが近くにいる状態で
子どもがやりたいことをして遊ぶ・学ぶことなのだと思います。
だから,時には子どもに任せ,時には周りの状況・他者への配慮などを伝えたり,遊びの中で行き詰まっている時は「ヒント」を与えまた,進んでいけるようにそっと背中を押してあげることも必要なのです。(何にハマっているかを捉えて,環境として準備しておくこともね✨)
それが「自由保育」なんだと思います。
で,結果どっちが良いの??
どちらにも良いところがあるのはわかりました。だったら,良いとこどりをしたら良いのではないでしょうか?どちらかに絞る必要はないんてすよね?1日の中に「一斉保育」の時間があったり「自由保育」の時間があって良いと思います。朝や帰りの集まり,避難訓練などは一斉活動になるでしょう。一方,製作などはその子の性格,特徴,センスを尊重したい。そのような時は「自由保育」を取り入れてみてはどうでしょうか?
ここで気をつけたいのは「一斉保育,良いところあるじゃん!」「普段通りで良いんだ!」となるのは少し危険です。
今までの保育を振り返り,「やらせていないか」というところを気にしてみましょう。一斉保育中も子どもの「やりたくない」という選択肢を与えてあげて欲しい。受け止めてあげたい。
常に保育を振り返ることって大切ですよね🎵子ども未来が輝いていけるように頑張っていきましょう!!!