「円谷映画祭2023」🛸庵野秀明が「ウルトラセブン」の大人になって気付く、良さ語る。
円谷プロダクションの代表的な作品を上映するイベント「円谷映画祭2023」が、昨日11月17日に開幕。
東京・TOHOシネマズ池袋で行われたトークイベントに庵野秀明が登壇した。
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イベントでは「ウルトラセブン」より庵野がセレクトした第4話「マックス号応答せよ」、第8話「狙われた街」、第14話「ウルトラ警備隊西へ 前編」、第15話「ウルトラ警備隊西へ 後編」の4エピソードを上映。
終了後登壇した庵野は、「（画面比率が）4：3なのが残念なんですが（笑）」と会場を笑わせ、「ちょっと横が足りないんですが、でもこのスクリーンで見られるのはいいですよね」と述べた。
1960年生まれで“ウルトラマン世代”の庵野は「ウルトラセブン」との出会いについて、「リアルタイムで観ていましたね。『ウルトラQ』から観てはいて当時はモノクロだったので、ウルトラセブンが赤いという情報は雑誌でしか知らなかったんです。雑誌の表紙で見たのが初めてでした」と振り返る。
小学2年生だった放送当時のウルトラセブンの印象について「なんか黒っぽい人だなという印象でした。ブラウン管で、モノクロで見ていたのでいい画面では決してなかったんですよね。だから黒っぽい人が動いているなっていう印象でした」と思い出を語った。
「ウルトラセブン」は社会的なメッセージを含んだエピソードも多いことから「当時小学生でしたので、難しいなと思って観ていました」と語る庵野。
「ただ前にやっていた『ウルトラマン』とは違うものを作ろうとしているんだなっていうのは、ひしひしと伝わってきました。登場したときは等身大で、相手が大きくなって、（自分も）大きくなる。セブンって人間と同じ大きさが普通なんだというのは衝撃でした」と印象的だった点を挙げた。
自身がセレクトしたエピソードの話題に移ると庵野は「大画面で観て面白そうなものを選びました。特撮が大画面向きなものですね」と基準を明かす。
その後チブル星人やペガッサ星人、ゴドラ星人などウルトラセブン愛溢れるエピソードの数々を展開した庵野は、「子供のときに観ていたらわからないけど、19、20歳の大学生以上の大人になって気付くよさがありましたね。子供のときは早くウルトラセブンを出せって思うエピソードも、大人になって観ると素晴らしい！となる話が多いですね。子供にとっては、特撮シーンがどれだけ長く映るかが最重要課題だったので、そこを長く観られるときはうれしかったですね」と思い起こす。
円谷プロダクションの60周年を記念し、11月25日、26日に行われる円谷プロのファンイベント「TSUBURAYA CONVENTION 2023」の連動企画として実施される「円谷映画祭2023」。
11月17日から30日までの「Part1」、12月1日から14日までの「Part2」に分けて開催され、「Part1」では「ウルトラセブン」より「マックス号応答せよ」「狙われた街」「ウルトラ警備隊西へ 前編」「ウルトラ警備隊西へ 後編」が上映。
■ 「円谷映画祭2023」
期間：Part1 / 2023年11月17日（金）～11月30日（木）、
Part2 / 2023年12月1日（金）～12月14日（木）※2週間限定
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