【洋楽】♬歴史に残るポップス・プロデューサー、パート２。「トレヴァー・ホーン」特集。
普通の人に「トレヴァー・ホーン」といっても、ピンっとこないでしょうが、1979年代に、イギリスでバグルスを結成し、「ラジオスターの悲劇」をヒットさせた人、といえば、なんとなく理解してもらえるのではないでしょうか。
トレヴァー・ホーンは、噂によるとかなりの「日本の漫画オタク」らしく、このアルバムの中でも、「キッド・ダイナモ」は「がきデカ」をヒントにしたといわれていますし（「自家発電機少年」というのはピストン運動のアレのことですね）、「アストロボーイ」はそのまま「鉄腕アトム」がテーマになっているということです。
私が一番好きなのは「クリンクリン」。
とにかくカッコいい。UFOと地球防衛軍が戦っているような軽快なポップスであります。
https://www.youtube.com/watch?v=Jzb1E16r164
トレヴァー・チャールズ・ホーン（Trevor Charles Horn, CBE, 1949年7月15日 - ）は、イギリスの音楽プロデューサー、作曲家・編曲家、作詞家、ミュージシャン。
「ラジオスターの悲劇」は、バグルスの二人と、ブルース・ウーリーというアーティストが共同で作詞作曲しました。
で、このブルース・ウーリーも、自分のバンド「ブルース・ウーリー＆ザ・カメラクラブ」でカバーしています。
こちらは、ポップスというより、ロックンロールです。
これはこれで、カッコいいですので、ご一聴を。
◆◇◆
トレヴァー・ホーンは、その後、イエスのボーカルなどを経て、1982年に音楽出版社のパーフェクトソングス、1983年にZTTレコーズを立ち上げ、プロデューサーとしての活動を始めます。
■イエス「ロンリー・ハート」
いやぁ、この曲も、ラジオでよくかかっていましたねぇ。
このあと、いくつかのニューウェイブバンドのプロデュースを行い、ヒット曲を出します。
で、ついに、このバンドを世界に発表します。
■フランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッド「リラックス」
この曲、PVを見てもらえばわかるように、「ハードゲイ」「SM」などがテーマになっているため、BBCやNHKでは放送禁止になったそうです。
1983年のLGBTQの意識というのは、それぐらい低かったのであります。
2ndシングル『トゥ・トライブス』は当時の米ソ冷戦と核戦争の危機を歌った楽曲であり、全英チャートで9週連続1位を記録した。またロナルド・レーガンとコンスタンティン・チェルネンコのそっくりさんが土俵上で取っ組み合いをするというミュージック・ビデオも話題を呼びました。
アハハハ！
初めて見ましたが、レーガンとチェルネンコのそっくりさん、よく似ていますね。
このPVのパロディーで、誰か、ゼレンスキーとプーチンが相撲するPVをつくってくれませんかねぇ。。。
■バンド・エイド「Do They Know It's Christmas」
チャリティーのための楽曲にもプロデューサーとして参加。
意識高めの人なんですね、ホーンさんは。
■ABC「ルック・オブ・ラブ」
きゃぁぁぁ！
私が大学に入学した年にデビューしたホーンのオシャレ感いっぱいの仕掛け満載のバンド、それがABCです。ニューロマンティック・バンドのひとつです。
デビューアルバム「The Lexicon of Love」は擦り切れるほど聴きました。
「ルック・オブ・ラブ」もポップでわかりやすいのですが、個人的には「ポイズン・アロー」が好きですね。ハイトーンボイスで「♬はぁ〜〜〜あああ〜♬」と唸るところに痺れます。オシャレです。ステキ。
■t.A.T.u.「All The Things She Said」
タモリが洋楽界で一番嫌いなデュオ、それが「t.A.T.u.」である（苦笑）
ロシアが国家的プロジェクトとして、全世界でヒットさせるために巨額の費用をかけてデビューさせたふたりの少女。
はじめは、「レズビアン」であると宣伝したが、それはウソであり、センセーションな商業プロパガンダでしかない。
ふたりは別々のオーディションで選ばれた。
トレヴァー・ホーンは、この曲を確実にヒットさせるために、召喚され、主に「アレンジャー」として参加したといわれている。
確かにホーンらしい、ドラマチックでゴージャスなサウンドに仕上がっている。
さて、このふたり、いまだに音楽活動しているという噂を聞くが、本当かしらん。
■9nine（日本の女性ユニット）「SunSunSunrise」（2017年）
https://www.youtube.com/watch?v=S-MX2fuwJYY
トレヴァー・ホーンが、連続テレビアニメ作品『THE REFLECTION -ザ・リフレクション-』において劇伴を含めたオリジナル・サウンドトラック全般を担当することになり、そのアニメの主題歌であるこの曲を作曲・編曲・プロデュース（共同作業だが）。
トレヴァー・ホーンにとって、日本のアーティストを担当するのは初めてのことであった。
◆◇◆
まだまだ、現役で活躍するトレヴァー・ホーン。
ポップでドラマティックな楽曲を届けてほしい。
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