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生き物を飼うこと。

今日、飼っていた犬が死んだと言う知らせが母から入った。


今から14年前。

兄弟で出掛けて居たとき、何気なく立ち寄った
ペットショップで、あまりの可愛さに一目惚れして
母の許可なく買った。

1歳半ほど年上に、もう1匹犬がいて
その犬に兄弟を作ってあげたいと言う、そんな感覚。


1匹目の犬は、性格がとても大人しくて、犬のくせに散歩嫌いなため、犬らしさがないのとは対照的に、

2匹目に飼った犬は、とても活発で、いかにも犬‼︎と言うような元気なワンコだった。


その当時、私は実家を出て隣町ではあったが別々に暮らしていた。
妹や弟は家に居たが、結局のところ世話は母がメイン。

母が反対した理由も今ならよく分かる。
なぜなら、私も我が子に犬をせがまれているが、断固反対している。


そして、私と妹は結婚して家を出て、

弟も就職で実家を離れ、

自然と2匹目に飼った犬の世話は、一緒に住んでいた祖父母の係になっていった。

特に祖父のことが大好きだったのか
2人で良く散歩したり、くっついて寝ていたり
仲良く暮らしていたので、

私たち兄弟は、実家に帰ればその瞬間を可愛がり、
また個々の生活に戻るため、お世話は祖父母へ…

と言うのを飼ってからほとんどになっていた。


月日は流れ、昨年祖父が体調を崩し他界した。

祖母も、年々進んでいた認知症が一気に加速し、施設に入ることになった。

もう今までの環境で、世話をしてくれる人たちが
ほぼ同時に居なくなった。

父と母は、先に飼った1匹目がまだいて、2匹目とあまり仲が良くないため、同じ空間で飼うのが難しいことと、

2匹目は私たち兄弟で勝手に飼ったと言うこともあり、


叔母の知り合いが、2匹目を里子にもらってくれることになった。


行ってすぐ、散歩をしている動画や、可愛がられている様子の写真が送られてきて、幸せそうにしていたので安心した。

祖父母には、可愛がられていたが、食べ物はペットフードだけにしてとお願いしても、好きなものをあげていたみたいだし、

貰われた家ではしっかり管理されて、健康で長生きして幸せに暮らすんだろうなぁと思っていた。


そんな中での、里子に行ってから約一年後の今日の訃報。


今週末、2匹目の犬を可愛がっていた祖父の一周忌。


タイミング的にも、お互いが寂しかったんだろうなぁと思う。


里子にもらってくれた家族には、とっても可愛がられて、世話をしていてくれたと思うから感謝しかない。


私たち兄弟は、買ったけど、飼っては居なかった。


そして、誰ひとり結局連れていって飼うことをしなかった。


子どもが産まれたことや、ペット可の物件じゃないなどいろんな理由はあるが、お金を出したら可愛い生き物を買うことは出来ても、飼うことが難しいことを学んだ。


なので、今の私に犬を飼うことは出来ない。
子ども達が、犬を飼いたいとせがんでも
ずっと断っている理由は、単純に飼えないからだ。



昨年、子ども達にフクロモモンガを飼いたい‼︎と懇願され、あまりのしつこさに、小動物だし子どもでも飼いやすいなら検討してみようかなと、モモンガ専門店に行った。


そしたら、まず人気で予約待ちになっているため今すぐ飼えないこと。

それから、モモンガはメインで世話をしてくれる人にしか懐かない。
お母さんが飼うなら売るけど、子どもが飼う予定なら売れないと言われた。

理由は、モモンガの寿命は意外と長く15年くらいあるためその間に子どもは進学や就職、結婚などで環境が変わると実家にペットを置いて出ることになるだろう。

その時に、飼い主がお母さんに引き継がれても、懐かないからきっと飼うことは難しいだろうと言われた。


結局、小動物だろうが、犬だろうが、同じだった。


途中で世話を放棄する可能性があるなら最初から飼う資格無しと言うこと。


子どもを持つのも同じことが言えるだろう。


生き物を飼う、育てる、と言うことは

自分の環境もある程度変える必要もあるし、

それでも本当に飼いたいか、育てたいか

と言うことまでしっかり考えないと、絶対に飼っては行けないと学んだ。


動物は好きだが、私は飼うことは出来ないので
動物園に行って癒されて帰ってくる。


私には、これがちょうど良い。


モコとじいちゃんが天国でまた散歩出来るといいね。






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