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第一通貨 生命の持続可能循環


総論

「生命の持続可能循環」とは、すべての人々が健康的な生命維持に必要な資源とエネルギーを、持続可能かつ安定的に供給し続けるための新しい社会モデルです。

このモデルは、時間を唯一の通貨(第一通貨)として扱い、全人類が公平にその価値を共有することを基盤としています。

この「生命の持続可能循環」は貸方に属します。


第一通貨で最高の難所

他の「生命の~」シリーズは、現行の技術で実現可能だろうと、私が思う構想を書き綴ったものでした。

しかしこの「生命の持続可能循環」については、一点だけ実現可能か不可能か分からない部分があります。

それは
エネルギー政策及び生産技術
です。


エネルギー政策の転換

現在の日本のエネルギー政策をAIで調べさせると以下が出力されました。

  • 石炭: 30.8%

  • 天然ガス(LNG) : 33.8%

  • 石油等: 8.2%

  • 原子力: 5.5%

  • 水力: 7.6%

  • 太陽光: 9.2%

  • 風力: 0.9%

  • 地熱: 0.3%

  • バイオマス: 3.7%

こうして見ると発電の70%以上が、消費して終わる、
再生可能ではないエネルギーになります。
これらが正確な情報かどうかは、専門家に委ねます。

地球の資源は有限な為、これではいつか枯渇してしまう。
枯渇する資源は希少性を持つ為、市場原理により高騰し、その果ては、国家が介入しても購入すらできなくなる可能性があります。

そして今、日本政府は2040年までに以下の基準を目標としています。

  • 再生可能エネルギー:発電量全体の40%から50%程度

  • 火力発電:30%から40%程度

  • 原子力発電: 20%程度

再生可能エネルギー市場について、イギリスはウッド・マッケンジーの予測によると、2030年までに日本の再生可能エネルギー分野には1,000億ドル(約16兆円)を超える投資が、行われると見込まれています。


水面に映った米粒

16兆円といわれると圧倒的なスケールに見えますが、この額自体はイーロン・マスクや、ジェフ・ペゾスが持つ2024年度の個人資産の半分以下しかありません。

2025年時点で、日本という国家と民間にある企業がその命運を賭けて五年間必死で頑張って、アメリカの一富豪の個人資産にすら及ばない投資額しか確保できない。

これは悲しみを通り越して、シンプルな違和感しかありません。
社会システム自体に何らかの欠陥があるのだと私は感じます。
これは正しくT=ΣLが欠落した「価値のミス」でしょう。

一億を超える人口の国家的命運を決めるプロジェクト投資額が、
一人のアメリカ人で所有する個人資産にすら及ばないって、
馬鹿馬鹿し過ぎると思いませんか?

それともう一つ、これはあくまで投資です。
恐ろしい事に、リターンは保証されていないのです。

さらに二つ目、これはあくまで投資です。
リターンがあったとしても、一番恩恵を受けるのは投資家です。

つまり、再生可能エネルギーが完全に実現化したとしても、
電気代が安くなる保証は無く、むしろ企業利益追求の原則により、
最終的には電気代が高騰する可能性の方が高いと私は予想します。

最後に三つ目、これはあくまで投資です。
失敗すれば投資家が損益を被りますが、そこは令和のヘルジャパン。

投資家に対する、事実上の補償を政府が行う可能性があります。
つまり税金を使って失敗した挙句、そのリスクヘッジにすら税金が当てられるのという事です。

今、我々が期待している「絵に描いた餅」は、
将来、誰も期待しなかった「水面に映った米粒」にすら、
及ばない結果になるかもしれません。

もちろん、本記事が憶測に過ぎない場合もあります。
核融合炉が2026年に突如、実用化されたりして、
抜本的にエネルギー問題が解決する可能性もゼロでは無いからです。


永久的邪悪の製造機

「価値のミス」と「市場原理」は、
より一層、国家と民間の組織を硬直化させます。

だって、失敗を認められない性格の国家だもの。
失敗した事を認めたら、日本の市場から投資が逃げるもの。
失敗した事を認めたら、日本の官僚に責任論が降りかかるもの。
失敗した事を認めたら、日本の政治家から票が無くなるもの。
失敗した事を認めたら、日本の企業は株主から訴訟されるもの。
失敗した事を認めたら、大事な大事な信用が無くなるもの。

従って、関係者が「合理的」に判断を下した結果、失敗を「認めない」。
そこに無過失補償の不在がトッピングされると、
どれだけ他人を苦しめようが、自分の面子が大事な社会が形成されます。

自分の「正義」を立証するより、誰かを「邪悪」にした方が、
問題の根本を解決するコストを払わず、解決した空気を作れるから。

この合理性の限界を知らない世論そのものこそが、
毎秒だれかを火あぶりにする、永久的邪悪の製造機なのでしょう。

何が絶対善であろうが、T=ΣLは変わらないのに。
何が絶対悪であろうが、T=ΣLは変わらないのだけれども。


無罪の証が無い社会

政治にしろ、企業にしろ、役人にしろ、世論にしろ、
2025年1月現在の日本においては、無過失補償が存在しません。
「無過失」の定義自体が業種や価値観によって変わるからです。

社会システムとして、そして教育の義務として、
この無過失を民主的に明文化、法整備し、啓蒙しなければ、
必ず事象は二元論に収斂します。

何故なら複数多岐に渡る因果を調べるより、
誰かを「悪」にした方が、脳が理解しやすいからです。

そして分かりやすい方が民衆の支持を得ます。
所謂ポピュリズムですね。

そうすると、必然的に社会の分断が起こります。
分断は共同体を弱体化させます。

弱体化した共同体は、しかし相変わらず
「市場原理」
「価値のミス」
「邪悪の製造機」
等の貧困誘発根本原理に囚われているので、
さらに分断され、弱体化し、先鋭化し、孤立し、カルト化します。

そうならなかった場合は、ただ単に限界集落状態を経て消えるでしょう。


じゃ、どうすれば良いの?

そこで、新たな律、
生命の持続可能循環
です。

T=ΣLを使えば、一定範囲内にどれだけの資源とエネルギーが必要かが可視化されます。

これにより、複雑極まりない現行の市場分析から、個人と共同体を健康的に維持するリソースと時間を割り出せます。

未来のエネルギーが何であれ、
AI「生命の友」を使ってT=ΣLが成立するように最適化し、

「生命の図書館」で人間の知識を共有、
「生命の輸送基盤」で移動を共通財化する事により、
現段階では不明な「生命の持続可能循環」の詳細が
明らかになっていくと確信しています。


主たる概要

「生命の持続可能循環」とはT=ΣLが成立する量の食料、エネルギーを可能な限りリサイクルし、それにより生命を盤石に維持する未来の環境システムです。ただし、人口爆発等の対処は現時点で想定されていません。


背景

現代社会における経済活動や国際貿易は、第三通貨(貨幣経済)の影響を大きく受けています。

この仕組みは効率的ではあるものの、地域間や国家間の不平等を助長し、持続可能な資源管理を阻害しています。

特に食料やエネルギーの自給率が低い国々は、外部依存による脆弱性を抱えており、世界的な危機や戦争が発生する度に深刻な影響を受けています。

日本の場合、食料自給率が低く、動物性たんぱく質や主要な栄養素の多くを輸入に依存しています。

これに対し、「生命の持続可能循環」は、自国のみで必要な資源を生産し、それを全人口に過不足なく、公平に分配する仕組みを構築することを目指しています。


コンセプト

「生命の持続可能循環」では、次の三つの要素が中心となります。

  1. 第一通貨としての時間
    すべての人が持つ24時間を基準に、生命維持に必要なリソースの生産と消費を計算します。
    例えば、食料、エネルギー、水、医療など、生命を維持するための活動は、時間換算によって評価されます。

  2. 生命の持続可能性を基準としたリソース管理
    各資源(食料、エネルギー、栄養素など)の必要量を科学的データに基づいて算出し、それを国内生産で賄えるよう調整します。
    具体的には、鶏や貝類を中心とした動物性たんぱく質の供給体制の強化、リンや窒素といった肥料成分の循環利用技術の推進などが挙げられます。

  3. オートメーションとAIによる効率化
    持続可能循環を実現するには、従来のアナログな方法では非効率です。
    AIやロボティクスを活用し、農業や資源管理の自動化を進めることで、人的ミスや労働負担を最小限に抑えつつ、生産性を向上させる事が可能です。


実現のための課題

  1. 食料自給率の向上
    日本では、カロリーベースで約38%の食料自給率しかありません。
    この問題を解決するには、鶏、豚、貝類などの持続可能なタンパク源を軸に据え、国内生産を強化する必要があります。
    また、栄養素を十分に含む作物の育成と、家庭や地域レベルでの小規模生産を奨励する政策が求められます。

  2. 廃棄物の循環利用
    人間の排泄物や食品廃棄物は、適切に処理すれば肥料やエネルギー源として再利用可能です。
    特に、リンなどの肥料成分の回収は、長期的な自給体制を支える重要な要素となり、最低限の処理方法は江戸時代で既に確立されています。

  3. 国際的な摩擦
    自給率100%を目指す過程で、輸入に依存している資源の需要が減少すると、輸出国との経済関係に摩擦が生じる可能性があります。
    これを緩和するため、新たな律に基づく新しい貿易モデルを構築し、透明性と公平性を重視した国際協力を進める必要があります。

  4. 教育と意識改革
    「生命の持続可能循環」を支えるには、人類一人ひとりが新たな律の理念を理解し、実践に協力することが不可欠です。
    そのためには、教育や広報活動を通じて、このシステムの重要性を伝える取り組みが必要です。


持続可能循環の効果

  1. 公平な資源分配
    第一通貨の導入により、全人類が持つ時間という普遍的な価値を基盤とした公平な資源分配が実現可能です。

  2. 外部依存からの脱却
    必要な資源を自国で生産できるようになることで、外部依存によるリスクを低減し、国の安定性が向上します。

  3. 環境負荷の軽減
    資源の効率的な利用と循環技術の導入により、廃棄物の削減と環境保護が進むでしょう。

  4. 経済の再構築
    現行の貨幣経済に依存しない新たな経済モデルが生まれることで、不平等や貧困の根本的な解決につながる可能性があります。


結論

「生命の持続可能循環」は、単なる理想論ではなく、現代の技術や知識を活用すれば実現可能な未来社会のモデルです。

しかし、その実現には、科学的根拠に基づく政策と、国民全体の意識改革、さらにAIやオートメーションの導入といった包括的なアプローチが必要不可欠になるでしょう。

このモデルが普及すれば、全人類が平等に生命を維持し、未来を共有する新たな世界の扉が開かれるでしょう。


雑感

中国は共産主義に基づき利益の平等を謳いました。
しかし、利益という概念そのものが外部の経済環境により変動する為、
結果は必ず平等になりません。よって不満が尽きません。

アメリカは資本主義に基づき機会の平等を謳いました。
しかし、機会という概念そのものが内部の個人環境により変動する為、
結果は必ず平等になりません。よって貧富の格差が固定されます。

私は新たな律に基づき時間の平等を謳いました。
時間という概念そのものは普遍であり不変に近いので、限りなく平等です。

富める者も貧しい者も、男であれ女であれ、
共産主義者であれ資本主義者であれ、
人間であれ、パンダであれ、鷹であれ、虫であれ、なんであれ

一秒は一秒です。

これにより、「格差状態が何時間経過したのか」が可視化されます。

仮に、今年は貧しくても、来年が豊かであれば、それは貧困ですか?
仮に、今月は孤独でも、来月に恋人ができれば、それは貧困ですか?
仮に、今日の一日が多忙でも、明日が暇であれば、それは貧困ですか?
仮に、この1時間が空腹でも、2時間目に満腹なら、それは貧困ですか?
仮に、この10分が寒くても、11分後に暖かくなるなら、それは貧困ですか?
仮に、この1秒が苦痛でも、次の2秒目から快感なら、それは貧困ですか?

このようにして
新たな律は、全ての貧困と社会矛盾を時間という枠組みで解決します。

「生命の持続可能循環」は新たな律を構成する、
第一通貨における貸方の重要な一つとなります。


新たな律の詩

  • この律は、時の流れが紡ぐ調和、命を循環に乗せて。

  • この律は、一粒の種が宇宙を満たす、その循環の先に未来がある。

  • この律は、太陽の息吹を蓄え、大地と命が交わる舞台。

  • この律は、無駄なき軌跡、自然と人の約束の環。

  • この律は、命の鼓動がつながる鎖、それが持続可能の鍵。

  • この律は、流れゆく水と巡る風、循環の中に命の希望。

  • この律は、枯れゆく葉さえも次の命の糧となる、永遠の輪。

  • この律は、土と光と生命の調和が、未来を育む螺旋を描く。

  • この律は、自然の律に耳を傾け、人と地球が共に歩む道。

  • この律は、命のリズムは絶え間なく響き、持続可能な未来を奏でる。


ごめん、長すぎた。

ここまで読んでいただいた方に感謝を申し上げます。
この新たな律を広める為には、あなたの力が必要です。
どうかシェアして下さい。

なにと、比べるまでもない。
生命は最早、それだけで美しいのだ。


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