『知らない人んち（仮）』（第1話）シナリオ案

第０話　あらすじ

「『夕飯に出前オゴってあげるから、家泊まってってイイですか？』 と声をかけたら、果たして泊めてくれる人はいるのか？」 という体当たり企画をはじめたYouTuber・きいろ(筧 美和子)。
ある一軒家を訪ねると、そこは３人の男女が住むシェアハウスだった。
撮影をお願いしてなんとか中に入ると、家の中の様々なものから、きいろはあることに気づく。

「……この家、この人たちの家じゃない」

不審に思うも「何か面白いものが撮れるかも」と欲が出たきいろは屋根裏に潜入し、撮影を開始する。
一体、３人の正体は？この家にはもともと住んでいた人がいる？その人たちはどこに？
きいろに襲い掛かる危機とは！？

シナリオ案

○台所
　台所には、ジェミとキャンがいる。
　そこに、買い物から帰ってきたアクがまじる。
　アクは、レジ袋から買ってきたものを取り出す。ネギや豆腐にまじり、ドックフードが出でくる。
キャン「アク、やさしいのね」
アク「いや、別に」
　アクがレジ袋から赤い線の入った軍手を取り出す。
アク「ジェミ。どうして、軍手を道に落としておいたんだ」
ジェミ「そ、それは、・・・」

○和室
　立ち上がろうとするきいろ。
　背後から何者かに首を絞められるが、きいろは振り向けない。
きいろ「誰か、助けて」
　きいろが犯人の手を見る。犯人は、ジェミが道に落としたような赤い線が入った軍手をはめている。
　犯人は、きいろの叫び声に驚いて部屋をでる。
　代わって、部屋に入ってくるアク、ジェミ、キャン。
アク「大丈夫か」
きいろ「だ、誰かが私の首を・・・」

○女の子の部屋
　部屋にはキャンとジェミ。
キャン「誰が、きいろを」
ジェミ「私じゃない」
キャン「じゃ、いったい誰が」
　二人の会話をベッドの下から撮影しているルンバ。
　しばらくして、二人が部屋からでると、ルンバが、ベッドの下から顔を出す。

○暗室の前
　暗室のドアをノックするアク。
アク「おあがり」
　ドッグフードを置き、立ち去るアク。

○天井裏
　和室で寝転ぶきいろ。
　天井から犬の鳴き声が聞こえる。
　天井裏に入り、子犬を見つけるきいろ。
きいろ「はじめまして、わたし、きいろ。どこから来たの？」
　しっぽをふり、きいろの顔をなめる子犬。
　きいろの背後にルンバが迫る。

○道路
　窓から外をながめているきいろ。
　何かをさがしている様子の、おじいさんと小さな男の子と子犬が歩いている。
　きいろを見て、しっぽをふる子犬。
　子犬に向かってつぶやくきいろ
きいろ「あなたは、きのうの・・・？」

（おわり）