波打ち際が呼んでいる
テトラポットの向こうの海は
僕が見たい海じゃなかった
波打ち際のある海を
見に行きたいと思ったけど
足の疲れや残された時間
このあとやる事を考えると
このまま帰るのが一番だった
来た道を戻ってペダルを漕ぐ
帰る道と波打ち際のある海への道の
分岐点が近付く
耳を済ましても何も聞こえない
きっと僕を呼んではいない
だけど呼ばれてると思えばいい
寄せては返す波打ち際は
大昔からずっと
陸に上がった人間を呼んでいる
※拾ったシーグラスは五個でした。
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