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冷たい朝

白い雲が映える朝だった

草花に水遣りに出ると
冷たい朝の中に
抱きしめたくなるような
凛とした佇まいを感じる

ここに何があるのか
時を止めて目を見開く

今にも咲き出しそうな蕾が
その時を待っていた

見上げた空と僕と蕾は
一直線で繋がっていて
時も同じように繋がっている

僕は上着を一枚脱いで
冷たい朝の一員となった

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