今を生きる
熱いコーヒーを飲んだ
リズムが合わない人と
ペアを組んで仕事をして
とんでもなく疲れてしまった
体が重くなったと思ったが
本当は心が毛羽立っていた
ふと浮かんだのは
若い頃に薄暗い喫茶店で
熱いコーヒーを飲んでる姿
時間がいっぱいあって
一日が長くて
自分のリズムを乱すものは
何もなくて誰も居なかった
だから僕は
熱いコーヒーを飲んだ
だけどあの頃は自由過ぎて
自分が何者なのか分からなかった
コーヒーの苦みが
心に沁み入る
今の方が
毛羽立った心を
撫でながら生きている今の方が
自分をよく分かっている
カップの中のコーヒーは
冷めてしまっている
最後の一口は
味がしなかった
明日は急に決まった早出出勤で
いつもより30分早く
起きなければならない