風の中のウォーキング⑤
ざわざわと騒ぐ松林
その音は昔ときっと変わらない
僕のスニーカーと
アスファルトが作る音は
昔はなかった筈だ
トンネルに迷い込んだ枯葉は
カサカサと転げ回り
いつかは反対側に出るだろう
海に出るともう波の音しかしない
それは太古の時代から変わらず
延々と繰り返される満ち引き
やっと見つけたシーグラスは
手を伸ばしたもう少しの所で
引き潮がさらった
だけどすぐに波がやって来て
転がるように僕の所へ
ほんのりと淡いブルーだった
※一番下の真ん中がそれです。
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