少年の夏
夏の午後
レースのカーテンが
寄せては返すのを見ながら
昼寝していたのは小学生の頃
皆がまだ寝ている朝早く
そっと家を抜け出して
友だちと約束の場所へ
昼までしっかり遊んで家に帰る
昼ごはんのあとは
午後の部が始まるまで寝転んだ
夢なのか現実なのか
窓から何かが出入りするのを
カーテンが教えてくれてた
「お父さんだったら夢と現実
どっちの道を選ぶ?」
進学先を決めあぐねてる君が問う
「そんなの一択に決まってる」
あの少年の夏からずっと
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