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夜の風

窓を開ければ夜の風が
待ってたように部屋に

横たえた体を撫でられると
肌は心地いいけど

肌の内側の深い所では
まるで妖しい世界に
誘われているようで怖くなる

ほんの小さな取っ掛かりに
指を絡めて体をあずけることも

息を吹きかけて
熱くすることも出来そうで怖い

早く窓を閉めてしまいたいけど
心地よくて起き上がれない

でもこのまま眠ってしまうのは
もっと怖かった

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