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月見窓から見える
ラグビーボールの月

薄い雲を纏った姿を
寂しげに思うのは
埋め込まれたDNAのせいか

満開だったレウコフィルムが
落ち着いてきて

低木のマジックドラゴンも
沢山の葉を落としている

電柱とアスファルトの隙間の雑草が
待っていたように花をつけ始めた

狂ったような季節の巡りを
月はただ眺めるだけだけど

その存在だけで
海を引き上げたり離したりして
妖しく巡る

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