余計なもの

「お父さんって
いつも場所取るもの作るよな」

僕はオリーブの枝を編んで
小さなゴミ箱を作っていた

長男に褒められているのか
遠回しにけなされているのか
判断できないでいると

妻はため息こそ出さないものの
諦めと憐れみに満ちた顔で
「ちゃんと掃除しといてよ」と
床に散らばった枝の切れ端に
眼を落として言った

二人の意見を並べて俯瞰すると
「余計なものは作るな」だった

まだ枝はいっぱいあって
あと三つは作れそうだけど
今日のところはこの辺で
終わりにしておいた

※スーパーで無料で貰える、カラカラと
回してピッと切り離せて、なかなか
口をひろげられないあの半透明の袋を
設置して使える大きさにしましたが。