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墓穴を掘る
僕は冷蔵庫に残った一個の行方が
気になってしょうがなかったのだろう
「シュークリームあるけど食べる?」
と次男に言った
「食べた方がいいの?」
これがシュークリームを嫌いな人の
言い草なのか
「いや、あれは君の分だから
食べなかったら他の人に
権利が移るだけのことなんやけど」
「じゃ、食べよっかな〜」
僕は心の中で(なんでそうなる〜)と叫んでいたに違いない
それを察してか長男は
「お父さん、墓穴を掘ったね」
「黙って食べといたら良かった」
これは口に出ていた
※シュークリームはもうない。