えいっ
子供の頃
近くの砂浜に小さな川があって
ジャンプしてその川を
飛び越えるという
素朴な遊びがあった
運動神経が乏しかった僕には
心の中で「えいっ」という
気合なしには挑戦できなかった
今日職場にやって来た苦手な人に
「えいっ」と話を振ると
素っ気なく流され
話は膨らむことなく
萎んでしまった
投げたボールが
返って来なかったことより
ボールを投げられた現実に納得し
あの川を思い出せてよかった事を
膝下をずぶ濡れにした少年の耳に
囁いてあげたかった
子供の頃
近くの砂浜に小さな川があって
ジャンプしてその川を
飛び越えるという
素朴な遊びがあった
運動神経が乏しかった僕には
心の中で「えいっ」という
気合なしには挑戦できなかった
今日職場にやって来た苦手な人に
「えいっ」と話を振ると
素っ気なく流され
話は膨らむことなく
萎んでしまった
投げたボールが
返って来なかったことより
ボールを投げられた現実に納得し
あの川を思い出せてよかった事を
膝下をずぶ濡れにした少年の耳に
囁いてあげたかった