夕陽を撃つ少年
小学生の頃の僕は
夕陽を撃つ少年だった
家の前に井戸があった
目の前が海で
向こうに見える島に沈む夕陽を
井戸の棒を引き金のように押し下げ
撃った
撃つと井戸の水が
ジャーと流れ出る
それを延々と続けた
あの日々が
今日の僕の骨格を
成していると言える
だからといって
何かを成し遂げた訳ではないけど
小学生の頃の僕は
夕陽を撃つ少年だった
家の前に井戸があった
目の前が海で
向こうに見える島に沈む夕陽を
井戸の棒を引き金のように押し下げ
撃った
撃つと井戸の水が
ジャーと流れ出る
それを延々と続けた
あの日々が
今日の僕の骨格を
成していると言える
だからといって
何かを成し遂げた訳ではないけど