夕焼けを目指して

夕焼けを見つけて
夕焼けを目指して
自転車を漕ぐ

西の空が開けたあの場所は
こんなにも遠かったのか
漕いでも漕いでもまだ遠い

夕焼けは待ってくれる筈もなく
じんわりとしぼんでいく

足首までぬかるんだ道を
歩くような人生のとき

出会ったオアシスのような人が実は オアシスを照らす灯りだったと
気付いた時の儚さを思い出して僕は

さらに足を速めた