にじさんじの最高の段階としての衰退論
この記事の前の『つぶやき』でも書いた通り、急遽作られることとなりました。
そもそも、にじさんじやその他VTuberと呼ばれるものについては後々に触れていこうとしていたのですが、なんとそのにじさんじに『衰退論』なるものが存在していると聞いて、調べたところ、何か既視感があると思い、思慮の結果資本主義の最盛と衰退に少し似ている部分が存在するのではないか。と思い、その見地からの改善策であったり、そもそもにじさんじ衰退論なんて存在するのか?というところについての回答を幾分か用意させていただきたいと思います。
1.にじさんじ衰退論は正しいのか
にじさんじ衰退論がそもそも合っているのか間違っているのか。というところになりますと、一つの問題としては「そもそも公式が定義していない以上明確な『衰退』『衰退でない』の判別がつきにくいところ」またもう一つには「例え視聴率であったり、明確に数字が出る物にその判別を任せたとしても、数字という特性上どこ以上が『衰退』でどこまでが『衰退でない』のかが不明確」という二つの非確実性にあると思います。 そして、この論に関しては恐らく無数の考え方があると思います。『エンタメ経済圏を加速させる』と銘打つ以上、登録者や視聴数ではなく、スパチャやボイスの売り上げで判断するべきだという声もあるでしょうし、『ライバー』という特性上、視聴数が1番であるという意見も勿論あって然るべきです。『総合的判断』という意見も当然あるでしょう。
ということなので、今回は多角的な捉え方でもってにじさんじが『どう成長し』『どう衰退している』のかを論じ、その先で成長への警告と衰退への進言をもって進めていきたいと思います。
2.産業としてのにじさんじ
恐らく、皆さんが見たいと思うのは、ライバーであり、人間的でありながらどこか非日常性を感じる彼女達自身であると思います。故に非人間性を感じるような、産業、資本や、金銭面に関する部面においては先に論じていきたいと思います。
上の記事はにじさんじ、もとい『いちから株式会社』が外国への展開や新事業ユメノグラフィアへ向けて7億円を調達したという記事になります。
…いや、資金調達が収益とは異なるということ自体は分かっているのですが、いちからに関する収益そのものに関するデータがそこまでなかったんですよ(無能)。まぁ、ボイス売り上げとかを公表されてるとは思ってませんでしたが、ここまでとは。openworkとかも調べてみたのですがデータが出てこなかったので、この辺りについては分かり次第追って報告をしていきたいと思います。 また、故にデータを募集しています。 が、一応慰め程度に追いデータを。
現段階の最新情報としての資本金は3億程度とのことです。これもまた売り上げがどうか。というところに関しての明確なデータとはなり得ませんが、庶民感覚に訴えるような話をしてしまえば、売り上げが芳しくない時に資本を投じて何かを為す。ということは考えにくいのでは。
3.商売としてのにじさんじ
ここからはライバーの話も交えてにじさんじを論じていきますが、あまり皆様の想定としてのライバーの話ではないとも思いますので、ご注意ください。
この二つのデータは、VTuberを俯瞰してみてのスーパーチャットの金額の、公平を期すために同じチャンネルの動画を用いた検証になります
下の動画の方を見ると、ホロライブの勢いであったりについて論じたくなってしまうような気持ちもありますが、今回はあくまでもにじさんじについての記事であるので悪しからず。
上二つのデータ(またそれでは足りないと感じる方はVTuberスパチャランキングの別動画を見ても良いかもしれませんが)を見る限りでは、にじさんじ衰退論は確かに部分的には存在しているのではないかという気持ちになります。
が、ここに於いて我々が考えなければいけないのは、にじさんじの営業形態であり、その中のスーパーチャットの割合であろうと思われます。
https://virtual-youtuber.userlocal.jp/office/nijisanji_all?order=view_cnt
上記サイトは、にじさんじのメンバーの登録者数であったり、総再生数であったりが正確に記されており、有効数字を大凡2桁に置き、計算をすると、にじさんじ系列の総再生回数は117,634(万回)になり、チャンネル広告単価と言われている0.1をかけた場合、その数は117,634,000となります(引退勢や、チャンネルが収益化するまでの再生回数などは記されていない為、明確な数字ではないが、これまでに月の収入などが生々しく語られることはない様なので、今回はここの数字を参考とさせていただきます)。
この二つを以て私が何を言いたいかというと、スーパーチャット(=目に見える形での収入)は全盛期を迎え、その特性である見た目こそ低くなっているものの、その実母数の増加でもって平坦化がなされているだけであり、尚且つその上には無数の再生回数によって成り立つ広告収入、そして完全不可侵な領域となった『ボイス販売』や、グッズの売り上げが残されています。更に、同様にしてボイス、グッズもまたメンバーが増えていくと同時に種類が増加していき、並行して売り上げも上がって行っていると私は想像しています。
衰退論を語る上では真に必要である直接的な金銭の話が一番不透明なのは、個人的にも全体的にもよろしくないのではと思ったのですが、今回はこの辺りにして、また研究をしてから明らかになった事は新しく記事にしていきたいと思います。
4.新人から見るにじさんじ
ここがおそらくにじさんじの視聴者から見て一番衰退、繁栄が分かり易いところになると思います。
このトピックでは、新人の視聴者、そしてその推移を見てにじさんじの衰退と繁栄。その一番表面的で有りながらも、一番本質にも繋がる第一歩のところについて語っていきたいと思います。
また、ここの話では、配信に於いての同時接続者数であったり、アーカイブに於いての現在の視聴回数など、数字に基づいて、衰退や繁栄についての話を致します故、もしかしたらそれらの生々しい話に対する不快感を感じる方もいると思いますが、今回は出来る限り明確ににじさんじ衰退論に関して論じていくというスタンスなので、御了承ください。
こちらの画像は↓の記事より引用させていただきました、にじさんじ新人(2019年1月8日〜2020年1月30日)の初配信、2回目配信、3回目配信の同時接続数の記録になります。
が、個人的にはこれだけで語るのは不十分ではないのか。という風にも思いましたので、個人集計もさせていただきました。
視聴回数(投稿日) 初配信 2回目 3回目
童田 141,031(1/10) 51,844(1/12) 65,299(1/15)
夢月 285,400(1/20) 74,622(1/24) 62,767(1/26)
郡道 203,687(1/20) 55,799(1/22) 60,876(1/23)
瀬戸 65,544(1/30) 22,015(1/31) 18,940(2/1)
小野町 64,343(1/30) 12,768(2/4) 7,504(2/5)
語部 110,279(1/30) 37,416(2/6) 111,394(2/16)
御伽原 238,728(3/10) 64,244(3/11) 67,645(3/13)
リゼ 196,359(3/23) 60,415(3/25) 94,894(3/26)
アンジュ 342,963(3/23) 71,456(3/25) 123,063(3/26)
戌亥 174,213(3/23) 73,219(3/25) 57,469(3/26)
三枝 100,639(4/7) 38,966(4/9) 25,922(4/11)
愛園 104,828(4/7) 49,393(4/7) 25,843(4/8)
鈴原 163,357(5/1) 38,172(5/2) 93,398(5/3)
雪城 129,180(5/1) 46,508(5/1) 52,208(5/3)
エクス 144,338(5/21) 68,517(5/22) 39,824(5/23)
レヴィ 133,035(5/21) 31,770(5/25) 23,723(5/26)
ニュイ 196,779(6/25) 51,949(6/26) 35,773(6/27)
葉山 182,084(6/25) 98,250(6/26) 78,716(6/27)
葉加瀬 147,448(7/6) 56,335(7/8) 56,480(7/8)
夜見 122,653(7/6) 44,953(7/7) 25,654(7/8)
加賀美 329,237(7/6) 59,356(7/9) 51,359(7/11)
相羽 119,293(7/28) 56,603(7/29) 29,568(7/30)
黛 232,504(7/28) 286,213(7/29) 62,558(7/30)
アルス 215,846(7/28) 43,507(7/30) 58,014(7/30)
エリー 86,047(8/13) 21517(8/17) 15,217(8/17)
ラトナ 78,959(8/13) 23,365(8/16) 12,107(8/16)
天宮 90,319(8/13) 35,246(8/14) 24,091(8/13)
健屋 313,186(9/21) 138.081(9/22) 81,496(9/24)
シェリン 287,421(9/21) 121,279(9/23) 85,314(9/25)
早瀬 156,896(9/21) 42,946(9/22) 37,893(9/23)
フミ 162,283(10/19) 73,566(10/20) 28,307(10/21)
星川 264,906(10/19) 106,493(10/20) 89,854(10/21)
山神 124,948(10/19) 47,846 (10/20) 37,164(10/22) 27,804(配信途切)
えま 324,689(11/3) 153,643(11/4) 162,369(11/6)
ルイス 237,620(11/3) 64,310(11/4) 98,108(11/5)
魔使 229,868(11/3) 89,860(11/4) 22,206(11/5)
不破 330,038(11/30) 102,062(12/2) 91,418(12/4)
グウェル 181,044(11/30) 131,044(12/1) 33,052(12/3)
白雪 247,868(11/30) 63,807(12/1) 82,481(12/2)
ましろ 303,201(12/29) 192,275(12/30) 202,775(12/31)
来栖 194,111(12/29) 28,306(12/31) 18,579(1/1)
奈羅花 180,702(12/29) 51,158(12/30) 25,232(1/1)
フレン 202,525(2/1) 69,791(2/2) 61,824(2/2)
イブラヒム 169,061(2/1) 82,124(2/1) 50,873(2/2)
メリッサ 173,473(2/1) 53,784(2/2) 60,722(2/2)
Twitterの方で話しましたが、メモの表を使って集計していたのですが、noteにそのままペーストして使用できないと知らなかったので、全部写した後に自分の方で出来る限り分かりやすく調整をする作業を強いられました(無能)。
この二つの表を見比べていただくと、まず初めに郡道美玲さんと夢月ロアさんの二人を見比べてもらいますと、初配信最中の接続者数で言えば郡道美玲さんの方が多いものの、夢月ロアさんの方が現在の再生回数としては多いことがひとつ見受けられます。ここに於いて大切なところは、どちらが優れている等の話ではなく、どちらか片方だけのデータに頼って論じるのではなく、実際に生放送としてのライブ感によって盛り上げられる配信と、配信を終えることによる『作品』感によって、あるいは複数のライブを迎えることによって前ライブを見たいと思わされる様なものとの複数の例によって論じられるべきであって、どちらも見た上で、このライバーはどっち向きで、向いている形態に於いて他の向いている形態と比べた場合にどうなっているのかについて考えるべきであると言う話であります。
例えば、健屋花那さんや、えま⭐︎おうがすとさんに関しては様々な反響が配信が始まる前にあって、初配信という場においてその期待が爆発する。という物があったり、鈴原るるさんにおいては3回目の配信(魔界村)の視聴者数はあまり高いとは言えなかったものの、動画の視聴回数に関しては非常に高い数値を示しているなど、その数は同時接続数、視聴回数のどちらもが様々な要因によって変動を示しています。
が、私は、あくまで平時(特定ライバーの所謂『初配信前のバズり』等が無い状態)の同時接続数、視聴回数ともに一般に言われている程の衰退を迎えてはおらず、確かに人数を重ねる毎に少しずつ減ってきているという感触は幾分か存在しているものの、初配信にいなくなったと思われる視聴者はその前に現れたライバーの視聴者になったと言われれば不自然さを感じない程度の量だと感じます。勿論、その様な視聴者一人一人にその質問を投げかける事は私には出来ませんし、そうでなくとも一部はにじさんじのファンではなく、気まぐれで見ている人間であるという意見を否定しません。が、あくまで私個人の意見としては、そうして視聴者層が吸収され、ある程度の数に落ち着いたところでまたにじさんじにバズりが生じて全体数が増える→一部のファンに吸収され、初配信の数が若干数減っていく。のサイクルが順調に続いている。と意見することが十分な程の資料ではないだろうか。という話であります。
申し訳ないことに、一人ひとりに対して全ての動画に向き合い、どのような傾向、どのようなファン層、そして全生配信を通しての視聴者の推移等に関してある程度までの精度にしか絞れなかったというところはありますが、この表を基に、多くの人がこの件について考えてくれるととても嬉しいです。
5.結論としてのにじさんじ
私はこれらのことを考えた上で、にじさんじ衰退論というものは
吸収(にじさんじの中の個人のファンに変貌)と供給(バズり等によるにじさんじそのものへの興味)とのサイクルが丁度良いサイクル。例えば毎回何かあまりにも大きい話題を呼び過ぎてしまえば全体視聴者の疲労を招いてしまったり、完全に全てを個人のファンだけに帰着させてしまえば、新しいライバーが出た際にそのライバーに関するまとめや切り抜き(アマチュア広報層)がいなくなってしまったり。が無くならない様な絶妙さを正に表しているのであり、その衰退こそがにじさんじの繁栄をうまく表している証拠そのものという意見は十分に有り得る物では無いか。という結論に至りました。
勿論、反論、異論はいくらでも受け付けている。というか、そもそも『にじさんじ衰退論』は私が提唱した訳でも何でも無いので、自由な言論を繰り広げられたりしてにじさんじが更に話題になるのであれば、私個人としてそれ以上に嬉しいものはないです。
ちなみに私がにじさんじの中で一番好きなライバーは選びきれませんが、この様な場で紹介したいライバーとしては、レヴィ・エリファさんです。歌声がとても綺麗で、魅力を紹介するときに『歌動画を見て』で簡単に済むところがこの様な『最後に何か紹介』という場にとても合ってると感じてます()
ということで大分長い文になってしまいましたが、ここまで読んでいただいた皆様、ご清覧ありがとうございました。
恐らく次回は全く関係ない経済かなんかの話になるんじゃないかなと思います。あるいは歴史か。
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