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退職理由の「人間関係」のワードは次の採用面接で嫌われる件①
水曜日です。
おはようございます、くりもとです。
とある支援をしている居酒屋グループさんでの話。
2月に入社したばかりのベトナム人女性から「店舗を異動させてほしい」と申し出がありました。
弊社スタッフからの報告だと、勤務している店舗の日本人スタッフからの当たりが強く、その店舗では続けられないといった内容。
埒があかず僕まで話が上がってきた。
本人との面談実施を前提にまずは先方の会社の担当役員さんにそういった相談が来ている旨を報告。
「恐らくその日本人スタッフは夜間担当の店長ですね。本人に悪気はないんでしょうけど不器用なんですよ。やたら声も大きいし言葉もキツめだし、本人の人間性を知らないと怖いかもですね…」
#事前情報事前情報
#うん、僕の確認漏れです
そして本人との面談。
相手は女性、かつ外国人、慎重に行きたいところ。
場合によってはこれを引き金に退職までいくこともしばしば。
僕は対面で、通訳スタッフはzoomで参加。
まずはアイスブレイクから入ります。
#キヨさんキヨさん
#気持ちだけでも
少し緊張もほぐれたところで本題へ。
「話は聞いてるよ、何があったの?」
「ワタシはお店を変わりたいです。」
まさかのここからこの一点張り。
説明の意思無し。
これは困った。笑
#アイスブレイクちゃんと出来てた?
あの手この手で話し進めてようやく彼女が話し始める。
「ワタシは夜の時間じゃなくて昼間働きたい」
聞いていた話と違う。
この会社は、24時間営業の店も少数あるもののそもそも居酒屋のチェーン店。
日中はアルバイトやパートの方で賄っていて、正社員は基本夜の時間帯。
それは事前に説明済み。
それはさておき、全然しっくりこない。
ちょっと攻めてみる。
「面接の時にも説明したけど、ここは居酒屋だよ。だから基本は夜の時間帯の仕事であることは説明したよね?その説明を理解した上で入社して【昼間働きたい】はただのワガママになってしまうよ?」
「………。ワタシは店舗を異動したい。なんか良い理由を一緒に考えてくれませんか?」
おっと?笑
ずいぶん話がごちゃごちゃしてきた。
ここまで、要するに彼女の要求は
「異動」
である。
そうなるとやはりなぜ異動したいのかの理由をちゃんと解明したい。
そうしないと、彼女が抱える「問題」が解決できないからだ。
事前に聞いていた「日本人スタッフと上手くいっていない」。
ここを起点にする。
「もちろん君の希望通りに会社に伝えはするけど、昼間の勤務をしたい!だけではなかなか希望通りに話は進められないと思うよ。夜がメインとわかっていながらなんで昼間の勤務を希望するの?」
「………。」
言葉に詰まる様子。
「実は、ちゃんと休憩がとらせてもらえません」
「(話変わったな…)それはいけないね。今は実際どれくらい休憩がとれてるの?具体的に教えてもらえると会社と話ができそう」
「45分から60分くらいです…。」
雇用契約上では45分です。
「ん?とれてるよね?」
「はい、、」
「なんか問題ある?なんだかんだ間で仕事をやらなければならないとか」
「…いえ、ないです」
はい、これも問題なし。
「どうしよう?君の言う異動したいという希望、僕はちゃんと会社に伝えてあげたいよ?だけど今のままだと、肝心のなぜ異動したいと思うようになってしまったかが伝えてあげられない。教えてくれる?」
「ワタシは言いたくない。異動できる良い理由を一緒に考えてください」
本末顛倒。
続きは次回へ。