見出し画像

着物ファン歓喜の1冊「主婦の友100年きもの宝典ーきものの花咲くころ、再び」

まめに着物の着付けの練習をした甲斐があって、名古屋帯のお太鼓なら自分で形にできるところまで辿り着くことができました。
100%洋服育ち、和事のお稽古で着物を着る機会がなかった昭和生まれでも、なんとかなりました。
回数をこなせばなんとかなるものですね!

次のステップ、というほどではないけれど、もっとおしゃれに、もっと様になる着こなしを目指したい。
そんなわけで、着物についてもっと詳しくなるため、狙いをつけたのがこれです。

主婦の友100年きもの宝典ーきものの花咲くころ、再び

これは、凄い!
戦前から刊行されている歴史ある雑誌、
「主婦の友」
に掲載されていた着物についての記事を抜き出した本です。

最近の着物コーデ、大正ロマンやゴスロリ風の着こなしをしたい方、昔のデザインや着物と帯のコーディネートは必見!
きっと真似したくなりますよ。
柄on柄の取り合わせや、小物で反対色を組み合わせると、
「The 和風」
なレトロな雰囲気を出せますよね。

個人的な好みではあるのですが、着物には華麗でゴージャス、洋服にはできない柄や色使いが欲しい。
昭和の大女優コーデ、高度経済成長時代のアゲな空気感のあるマダムコーデが理想なので、最近の流行は上品すぎます。
美しい女優さんの着物グラビアは眼福、じっくり見て着こなしの勉強をさせていただくのです…。
来年には、私もきっと着物美人に近づいているはず!

グラビアが着こなしの勉強になるのはもちろん、着物の歴史についてもしっかりとまとめられているのが本書の優れているところ。
最近は着物を販売するリサイクル店が数多くあるので、利用する方も多いと思いますが、正直なところアイテム数が多すぎて目利きするのが大変なはずです。
でも、この本で着物の歴史について知識を増やしておくと、上手なお買い物ができるようになれそう。
例えば、着物はクラシックな柄のものをリユースで購入して、その代わり帯は新品のモダンな柄のものを複数、季節やTPOで使い分けられるように用意するのは上手だと思います。
予算を節約しながら、クローゼットを充実させることができます。

特に帯。
帯が上等だと、ピシッと全体がまとまって着物姿がグレードアップする気がするのです。
だから、着物よりも予算を割いて、帯はちょっとがんばってもいいと思う!

手の込んだ織りや刺繍を施した洒落帯、古典柄の華やかな西陣の袋帯を中古で買っておくのは、ここぞという時の勝負服になってくれて心強いのです。
新品だと手が届かなくても中古ならお値引きされますし、カードポイントも注ぎ込んで奮発できるお値段になるのではないでしょうか。

ただ、あまりにも当時のトレンドに乗っている品物は使いにくい。
リユース帯は、
「クラシック&ゴージャス」
が狙い目だと思います。
この本でしっかり着物と帯について詳しくなって、目利きができるようになりたいものです。
そして、着物を愛する女性達のエッセイを読むと、着物文化を楽しめる嬉しさが身に沁みて、黒髪・黒い目の日本人に生まれてよかった、と思います。


いいなと思ったら応援しよう!