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秋の着物コーデ。写真でクローゼットを作りました。

やっと袷の着物でも汗ばまない季節になりました。
着付けの自主練の成果を見せるチャンス!と大喜びしていたのに、羽織る物がないとうっすら寒い。
せっかくの帯が隠れちゃうんですけど…
道行は採寸して仕立てないと格好よくならないので、まずはストールをして寒さ対策をしなくては。

普段はTシャツとパーカー、レギンスで投げやりな格好をしている私。
このままよそ行き着にするわけにはいかず、かといってスーツを新調するのもなあ、と考えた結果、
「着物を着るのが一番コスパ良好」
という結論に至りました。

ちょうど茶道の稽古を始めたこともありますし、最初は
「なんで普段も着物を着てるの?」
と、不思議がられても、そのうち
「お茶の人だからね」
で、適当に納得してもらえるはず。笑

年齢が高くなってからカジュアルを着こなすには、肌や体型によほど気をつけておかないと危ない。
ファストファッションは価格は手頃ですが、こまめに買い替えないといけなくて、
「清潔感」
をキープするのは地味に大変では、と思っています。
中年がTシャツをすっきり着こなすのって、難易度高いですよね…
だったら着回しができて長持ち、しかも見栄えのいい着物のほうが、長い目でみてリーズナブルでは、というケチ&見栄作戦です。

ケチケチ作戦で着物を着るからには、

良い品をお安く


はマスト。
良い品というのは、作家物や文化財というわけではなくて、
「長く着られる」
という意味です!
生地がしっかりとしていて、できれば手縫いで仕立ててあるもの。
デザインは古典柄や幾何学模様で、トレンドは関係ないもの。
長く着るつもりなので、気に入った品物でも着回しが難しそうなものは買い控えます。
一目惚れして買ったものは、クローゼットの既存チームと折り合いが悪くて、期待するほど活躍してくれない。

そんなわけで、必要最小限の出費で最大のパフォーマンスを得るために、購入した着物と帯は写真を撮って、コーディネートを組み立ててパターンごとに写真を残しています。
これをやっておくと、衝動買いを抑えられます。
10月に入って衣替え、袷の着物を出したついでに帯と小物でコーデを作ってみました。

お召と博多織の八寸名古屋帯。
11代将軍家斉公が好まれた生地なので、「お召」と呼ばれているそうです。
どっしりとした着心地で、スーツのような感じで着ることができます。
着物は未使用品をリユースショップで購入。たしか19,000円くらい。
帯は29,800円。間違って未仕立品を買ったので、自分で根性出して縫いました!

これはお茶の稽古着にしたくて、帯は柔らかくて少し伸びてくれる博多帯を合わせています。これなら若干低めに帯を締めてもお腹周りが苦しくならない。
おしゃれ着にするなら染めの洒落帯、フォーマルなら有職文様のゴージャスな帯を合わせればいいので、地味なお召+帯はTPOを切り替えやすくて便利。

雪輪の江戸小紋と更紗の九寸名古屋帯。
博多織の帯を合わせてもいいのですが、柄の入った帯で少し秋っぽく。
江戸小紋はリユースショップで7,400円で購入しました。
帯は呉服屋で仕立ててもらいました。お値段はひみつ…

帛紗を差し色に使いたいので、帯と小物は控えめな色にしておきます。
おしゃれ着にしたい時は、帯揚げをターコイズや浅葱色に変えてモダンな感じにします。

身幅が広く仕立ててあり、すこし膝のあたりの生地が薄くなっているので、たぶん前の持ち主は茶道をやっている人ですね。
そして嬉しいことに、地味に見えても実は作家物の江戸小紋です。
着付けてみるとフワッと体に沿ってくれて軽い。
品物のよさを実感できる、購入してよかった大当たりの着物です。

遊び用の着物はこんな感じです。
チェック柄の麻と、レトロな染め帯。
着物は仕立て済みの未使用品を2万円で購入。帯はアンティーク、2,600円だったので衝動買いしました!
見た瞬間、
「これはいける!」
と、思ったんですよね…
うまく馴染んでくれてよかった。

染め帯ですが固めの帯芯を使っているので、パリッとして締めやすいのがいいところです。小物は紺色を使ってシックにします。
でも全体が地味なので、刺繍や柄のある半衿で胸元にパステルカラーを使うほうが着物姿が引き締まりますね…。
小物で全体の印象を変えることができますので、帯揚げと帯締めは数を揃えておきたい。

着るとこんな感じ。

もう少し襟を抜いて着ればよかった。
この組み合わせなら、ヘアスタイルはショートでもいいですね!

余談ですが、着物を着ている時のバッグはH&MのクラッチバッグやChloeのハンドバッグです。
和装用のバッグは使っていません。

リユースショップを活用しながら、おしゃれ&コスパを両立するコンセプトが嬉しい!

これも勉強になります。
着回し、着こなし上手になれたら、着物名人って感じで素敵。

ちょっと昔の本ですが、これも活用させていただいています。
茶道をたしなむ人でなくても、季節感のあるしっとりした着こなしに必要な知識を学ぶことができます。


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