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「マイナンバーカードは使うが、マイナンバーは使わない」の意味

(代表画像:8月1日、自身のマイナンバーカードを「マイナンバーカード対面確認アプリ」で読み取り、その機能を確かめた河野太郎デジタル大臣)

8月22日、国内マッチングアプリ大手の「ペアーズ」がマイナンバーカードを使った本人・年齢確認機能に対応しました。正確には、マイナンバーカードの「ICチップ」の情報を使います。

ペアーズアプリでパスワードを入力、その後マイナンバーカードをスマホで読み取り、必要事項を入力することで、利用者本人が登録したこと、未成年ではないことなどが証明できます。

「PayPay」や「メルカリ」など、決済・金融では同様の取り組みはすでに始まっていましたが、マッチングアプリとしては国内初の事例になります。

ちなみに、今回の機能でペアーズが取得するのは「生年月日」「性別」「顔写真」の3つのデータ。マイナンバーカードは使っているけど、マイナンバーそのものは使わないんですよね。

自分の周りでも、マイナンバーおよびマイナンバーカードを避けている人はおり、よく聞くのは「いろんな情報が1つの番号で紐づいてしまうのがイヤ」ということです。

細かい仕様の解説は省きますが、実際は情報が1つにまとまっているわけではないですし、ペアーズのような民間事業者がマイナンバーを扱うのは、かなり強い制約があります。

今回の新機能の発表会で、認証周りを担当したポケットサインの梅本滉嗣社長は、「(ペアーズで使っているICチップの機能は)実印と印鑑証明書をデジタル化したもの」と表現しました。

マイナンバーカードのICチップにある機能の1つ「公的個人認証サービス」(JPKI)を、ポケットサインの梅本滉嗣社長は「実印と印鑑証明書のデジタル化」と例えた。

個人的には今後周りの人に説明するときに使っていきたい言葉だと思いましたが、今後普及するかは「マイナンバーカードは使うけど、マイナンバーは使わないんだよ!」ということがどのぐらい信じてもらえるか次第でしょう。

こうしたマイナンバーカードの機能の「活用事例」は今後も取り上げていきたいと思います。


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