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Inside of BIJapan

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Webメディア「Business Insider Japan」の記者や編集者のコラム集です。取材裏話から日常の体験などを綴っていきます。
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野中郁次郎先生と「Tech GALA」

先週末、世界に誇る経営学者の訃報を聞きました。野中郁次郎先生です。今週は多くの人が次々と思い出をSNSに綴っていました。 直接お会いしたことはありませんでしたが、名著『知識創造企業』は新卒でコンサルタントとして働き始めたときの必読書の一つ。当時はバブル崩壊から長銀の破綻、かたやアメリカ中心にインターネットバブルが起きていた時代です。 そんな頃に個人の暗黙知が組織の形式知として変換されていくプロセスをモデル化し、日本企業の強さを示したこの本は、改めて振り返ると衝撃的。これは

「おつかれさま」の新しい意味

ビジネスメール、特に社内メールの書き出しの定番と言えば?やはり「おつかれさまです」ではないでしょうか。社内メールだけではなく、退勤のときや、早朝を除いて一日の中で最初に顔を合わせたときは、決まって「おつかれさまです」。 あるカトリックの女子校の校長先生は、「ごきげんよう」は万能な言葉なんですよ、と言っていました。その心は、おはようもこんにちはもさようならも、この一語で全部カバーできるということでしたが、ビジネスパーソンにとっての「おつかれさま」は「ごきげんよう」の持つ包容力

2011年の私から来たメッセージ

今週、13年前の自分からメッセージが来ました。 小学校卒業のとき、タイムカプセルに20歳の自分に宛てたメッセージを入れました。今回はタイムカプセルではありません。 届けてくれたのはFacebook。最近はたまに投稿するくらいですが、「2011年6月9日」の自分の投稿がトップに出てきました。 書かれていたのはこれだけ。 「適材適所っていうのは、じつはいいようでよくない。お会いする機会に恵まれた、某大物編集者の言葉」 ありがたいのは友達です。このよく分からない投稿に対して