夜の暗闇をものすごいスピードでダンプトラックが走って行く。

住宅街だが、夜のせいかあまり人は歩いていない。

大きな轟音の後、また静けさを取り戻す。

まるで何もなかったかのようで、もう泣いても叫んでも、何も残っていない。

世の中、爪あとを残すのは難しい。