警察署で１００円を拾った話

こんばんは。ゆうきです。

皆さん、道端に１００円が落ちていたらどうしますか？拾いますか？見て見ぬふりをしますか？たいへん悩ましいですね。

今回は見て見ぬふりができなかったために大袈裟なことになってしまったお話です。

何故ならその日私が１００円を拾ったのは、警察署の自動ドアの前だったからです。

最近は警察署に行っていないので、どうなっているのかわからないのですが、その日は建物に入ってすぐの受付で、訪問理由や氏名や電話番号を提出しました。

無事許可をもらい、ゲスト用の札を首にかけながら、軽い気持ちで「そういえば、今警察署の前で拾ったんですけど……」と拾った１００円玉を受付の職員さんに見せました。

すると、「この１００円は書類を書いて届け出てもらう他ない」と。

そりゃそうです。

まずは自分の用事を済ませ、１００円を届けるためだけの書類を書きに窓口に行きます。もう言ってしまったからには、１００円を取り出して見せてしまったからには、落し物として届けなければなりません。面倒くさいからと元あった場所に戻すこともできません。大事だ。

ポケットに収めるのは何となく嫌なので、１００円を手に握りしめたまま移動する私。そこに落ちてたんですよー、わーありがとうーで済むと思っていた無邪気な私。そんなわけはありません。

拾得物提出の窓口で「１００円を……届けてくれたんですね……」と言われ、声のトーンや表情から担当者の感情を読み取ろうとする私。仕事を増やして申し訳ない。申し訳ないけども！だってそこに落ちてたんです！

……すみません。

次からは……、

次からはどうしたらいいんでしょうか……？

令和２年　８月９日

ゆうき　けい