重度心身障害とその世界

今回は、私たちの社会で見過ごされがちな「重度心身障害」について、わかりやすくお話しします。
重度心身障害って聞いたことありますか?これは、重い身体障害と知的障害が重なった状態のことを指します。日本には約43,000人の重度心身障害児・者がいると言われています1。
では、重度心身障害のある方々の日常生活はどのようなものなのでしょうか?
移動の困難さ
ほとんどの方が寝たきりか、車椅子での生活です。自力で体を動かすことが難しく、介助者の支援が欠かせません2。
食事の課題
自分で食べることができず、誤嚥のリスクも高いため、介助者によるきめ細かなサポートが必要です2。
コミュニケーションの壁
言葉で意思を伝えることが難しいため、表情や身体の反応を読み取ったり、特殊な機器を使ったりしてコミュニケーションを取ります2。
医療的ケアの必要性
人工呼吸器や経管栄養など、常に医療的なケアが必要な方も多くいます3。
これらの課題に対して、どのようなサポートが行われているのでしょうか?
専門的な介護
24時間体制での介護が必要で、家族や専門のヘルパーが支援しています。
医療的ケア
医師や看護師による定期的な診察や処置が欠かせません。
リハビリテーション
理学療法士や作業療法士による機能訓練が行われています。
コミュニケーション支援
言語聴覚士や専門家による、代替的なコミュニケーション方法の開発と訓練が行われています。
重度心身障害のある方々の生活を支えるには、医療、福祉、教育など、多くの分野の連携が必要です。そして何より大切なのは、私たち一人一人の理解と支援です。
みなさんにできることは何でしょうか?
理解を深める:重度心身障害について学び、周りの人に伝えましょう。
バリアフリー社会の推進:街のバリアフリー化に関心を持ち、支援しましょう。
ボランティア活動:地域の障害者支援施設でのボランティアに参加してみましょう。
政策への関心:障害者福祉政策に関心を持ち、声を上げていきましょう。
重度心身障害のある方々も、私たちと同じように感情を持ち、幸せを感じる権利があります。その人らしく生きられる社会を作るのは、私たち一人一人の小さな行動から始まるのです。

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