見出し画像

A-levelは取らなくても良いが、取った方が良い理由。

イギリス系のインターナショナルスクールへ通っていると絶対に避けては通る事の出来ないのがIGCSE。


IGCSEは必須でこれを取らないと高卒認定されていないと同じ事ですが、IGCSE終了後にA-levelというコースを受ける事が出来ます。


取る生徒もいれば、取らない生徒もいるA-level。


そしてA-levelは必須では無く、IGCSEの単位で大学進学も可能。
約2年の時間をかけてA-levelコースを取る必要はあるのでしょうか?

A-levelとは

画像1

A-levelとはGeneral Certificate of Education Advanced Level)の略でイギリスやイギリス系のインターナショナルスクール大学入学レベルである事を証明する授業です。


高校卒業ではなく「大学入学レベル」の証明。


A-levelはイギリスではGCSE終了後、その他の国ではIGCSE終了後に取る事が多く12-13年生(高校3年生-高校4年生)で取る事ができる。


高校4年生、、、日本にはありませんがイギリスは大学が3年式なので高校4年生が存在するのです。

A-levelはそんなIGCSE終了後に受けすコースの名前であり、受講後終了後にテストを受ける必要があります。


テストは2回あり、1年目終了時にとるのがASレベル、2年目終了時にとるのがA2レベルというテスト。このテストのスコアにより大学進学へ有利になります。


IGCSEは11年生(高校2年生)までの教育なので日本やアメリカと比べると短い、しかしA-levelの授業をその後2年間かけると卒業時期は日本より1年遅れます。


それでも時間ロスにならないの?

画像2


4年制の大学へ進学した場合は1年のロスとなりますが、イギリス系の大学の多くは3年制なのでA-levelを取ってもロスにはならない仕組みになってます。


但しA-level→アメリカの大学の場合は1年のロスになります。カリキュラム間をまたぐ進学はおススメしません。


結局かかる時間はどのカリキュラムを選んでもほぼ一緒です。IGCSEの単位を使って大学進学もできます、ではわざわざA-levelを取る理由とは何でしょう。


提供されていない学校もあります。

実はA-levelのコースを提供していない学校もあり、IGCSE単位獲得で卒業を認めている学校も沢山あります。

A-levelは「取らなくても進学できる」物。


ケンブリッジ式カリキュラム内でもA-levelを取る事は必須では無く、著者も知っている限りでA-levelのコースを受講した生徒はとても少ないです。


IGCSEで進学する方が多く、IGCSEを使い進学した生徒曰くA-levelは必要ではないしその生徒には取るメリットが無かったとの事です。


「メリットが少ないのか?ではなぜ学校は提供しているの?」


そんな質問をいくつかのインターへ直接聞いてみました。


その回答からは「メリットが少ない訳では無い。しかし取る生徒が少ないのは事実」という事で、多くの学生はIGCSE終了後の卒業となり、大学へ進学します。

A-levelを取れば進学に確実に役立つので、学校側としてはさらに多くの学生に取ってほしいという気持ちもあるようです。(+2年分の授業料収入も得られるというのもあるでしょうが笑)


提供している学校としていない学校の割合は約半分位。


提供している学校も親からの要望があり、一応提供しているがA-level一択に力を入れている学校は少ない印象でした。


IGCSE卒業するかIBを頑張るかどちらかが多い様です。


A-levelの必要性

A-levelの単位を持っていると、大学入学時にファウンデーションコースが免除されいきなり大学1年生へ入学可能。


日本ではあまり馴染みのないファウンデーションコースは大学入学時に1年かけて取る大学の準備勉強コース。


日本から海外へ進学した方でこのコースを取った方も多いのではないでしょうか?


多くの大学がこのファウンデーションコースを用意していて、IGCSEの単位のままでは大学初年度レベルへ達していないのでファウンデーションコース内で勉強してから大学へ入ります。


ファウンデーションコース自体も大学在籍期間に含まれるので、IGCSEで進学した場合大学が1年延びると考えておくと分かりやすいです。


A-levelを持っているとそのファウンデーションコースが免除になります。


それなら大学で1年を費やしても一緒じゃないと思う方も多いでしょう。
※実際にそう思いA-levelを取らない生徒も一定数います。


IGCSE取得時に大学が決まっていれば大学のファウンデーションコースを取った方が良いと考える生徒が多く、実は大学側もファウンデーションコースを取る事を推奨しています。
※この話はマレーシアのとある私立大学2校から聞きました。


IGCSE終了時進学先の大学が決まっていない場合はA-levelを取る事で大学の選択肢が広がり、2年遅れで進学した時はファウンデーションコースを受けなくて良いです。


するとそこでA-levelを取らずに進学した生徒と学年的には同レベルになります。


また奨学金制度を利用する場合は、A-levelを取っていると奨学金がおりやすいです。それはイギリスでの話であり、他の国ではあまりA-levelを重要視していません。


シンガポールではIGCSE・A-levelに力を入れている教育大国ですが、奨学金を得る為に結局一番強いのはIB(国際バカロレア)A-levelの難易度はIGCSEとIBの中間とみられています。


結論、取らなくても良い

結論として、A-levelは取らなくても良いです。


大学側が必須としている事は少なくIGCSEで進学可能。


進学先の大学を決めていない時はA-levelを取る事により、ファウンデーションコースの免除などもメリットがあります。


但しA-levelを取得していると大学の選択肢も多くなるのでその選択肢が増えるという大きなメリットもあります。


IGCSEで大学進学している生徒を沢山知っていて、A-levelをわざわざ取っている生徒が少ないので疑問に思い調べてみました。


ケンブリッジ式ではIGCSEとA-levelの2つが用意されていて、IGCSEのままで進学する事も全然可能、というかIGCSEで進学する生徒の方が多いです。


しかしA-levelを取っていると他の入学希望者との差を作る事ができ大学への入学もスムーズになるでしょう。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

もしよろしければ良いね、フォローお願いいたします。


よろしければサポートよろしくおねがいします。いただいたサポートは今後の記事作成に使わせていただきます!